日本の天気予報によると、来週にかけては梅雨空が戻り、一時的に猛烈な暑さは和らぐ見込みです。しかし、6月末から7月上旬にかけては再び広範囲で晴天となり、猛暑が復活するでしょう。今年の梅雨明け時期について、日本気象協会の最新予報とともにお伝えします。
日本の週間天気概況を示す気象図
6月21日(土)~27日(金):再び梅雨空に
明日21日(土)は、日本海へ前線が延びる影響で、北海道では昼頃から雨が降り出し、夜遅くには激しい雨となる可能性があります。一方、東北から近畿にかけては晴れ間が期待できます。九州では雲が広がりやすく、日本海側を中心に雨の降る所がある見込みです。これまでの猛烈な暑さは一旦収まるものの、厳しい暑さは続くでしょう。
22日(日)には前線が北海道の日本海側から山陰にかけて伸びる予想です。北海道や東北の日本海側、北陸、東海、九州などで雨が降る見込みです。関東や近畿では晴れ間が出るでしょう。前線の活動状況によっては、北海道や東北の日本海側で警報級の大雨となる可能性も否定できません。今後の最新の天気情報にご注意ください。
6月下旬の梅雨前線の動きと雨の範囲を示す予想天気図
23日(月)から26日(木)にかけて、前線は北海道から九州の日本海側に停滞する予想です。24日(火)頃までは東北や東海から九州を中心に雨が降りやすい状態が続くでしょう。その後、前線の活動は次第に弱まる見込みですが、27日(金)頃までは東北や関東、東海を中心に曇りや雨の日が多くなりそうです。この期間は湿度が高く、蒸し暑さが続くため、引き続き熱中症への警戒が必要です。
6月28日(土)~7月3日(木):猛烈な暑さ復活、梅雨明けへ
28日(土)以降は、沖縄から関東にかけての広い範囲で晴れる日が多くなるでしょう。強い日差しが照りつけ、連日30℃以上の真夏日となる地点が増えそうです。大阪や名古屋などでは、35℃以上の猛暑日となる日も予想されます。
7月上旬の広範囲での晴天と真夏日の予想天気図
東北と北海道では、晴れ間が出る日もありますが、雲が広がりやすい傾向です。特に30日(月)は北海道で、7月1日(火)は北海道から関東にかけて雨が降る可能性があります。東北と北海道の最高気温は30℃には届かない予報ですが、依然として厳しい暑さが続く見込みです。
日本気象協会が19日(木)に発表した梅雨明け予想によると、九州から東北にかけての広い範囲で、7月上旬には梅雨明けとなる見込みです。これは、平年の梅雨明け時期(九州南部7月15日頃、関東甲信7月19日頃、東北北部7月28日頃)と比較すると、かなり早い時期にあたります。
これからがいよいよ夏本番であり、7月から8月にかけては一年で最も暑さが厳しくなる時期です。これまで以上に万全な熱中症対策を講じて、安全にお過ごしください。
出典・執筆者:日本気象協会 本社 小野 聡子