2025年後期に放送予定のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の公式インスタグラムで、新たなキャスト情報が続々と公開され、そのたびに大きな注目を集めています。特に8月5日に発表された主人公の母親役・池脇千鶴さんの姿は、そのあまりの変貌ぶりにインターネット上で驚きと戸惑い、そして温かい反響が広がっています。
2025年後期朝ドラ『ばけばけ』の概要と注目のキャスト
『ばけばけ』は、明治時代の文豪・小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）とその妻・小泉セツをモデルにしたオリジナル物語です。怪談をこよなく愛する夫婦の日常を、明治時代の松江を舞台に描きます。主人公の松野トキ役には、若手実力派の高石あかりさんが抜擢され、民話や昔話が大好きな心優しい一人娘を演じます。
池脇千鶴が演じる「松野フミ」像
今回、池脇千鶴さんが演じるのは、主人公トキの母親である松野フミです。フミは出雲大社の上官の家に生まれ育ち、幼い頃から日本の神話や霊の話に親しんできたという設定。娘のトキにもよく物語を語り聞かせ、その“お話好き”のルーツを形成した人物として描かれます。娘の幸せを何よりも願う優しさと、内職で家計を支えるしっかり者の一面を併せ持つフミは、和の精神を大切にしつつ、芯の強さも持ち合わせた女性。池脇さんの持つ素朴で自然体な雰囲気が、この役柄に深みと説得力を与えることでしょう。
NHK朝ドラ『ばけばけ』で松野フミ役を演じる池脇千鶴の最新ビジュアル。和装で優しい母親の雰囲気を醸し出す。
「リハウスガール」から「熟練の演技派」へ：池脇千鶴の変遷
池脇千鶴さんは1997年、『ASAYAN』（テレビ東京）のリハウスガールとして芸能界デビュー。その後の2001年には、NHK連続テレビ小説『ほんまもん』でヒロインを務め、一躍全国的な人気を獲得しました。以降も2003年のドラマ『大奥』（フジテレビ系）や映画『ジョゼと虎と魚たち』など、数々の話題作でその確かな演技力を披露し、“癒やし系女優”として多くのファンを魅了してきました。
デビューから約30年が経ち、母親役が自然にフィットする年齢になったのは当然のことながら、かつての「可憐な少女」や「どこか素朴で自然体」という印象が強かったため、今回の『ばけばけ』で公開された和装に和髪で優しく微笑むビジュアルは、多くの視聴者に新鮮な驚きを与えました。その姿からは、落ち着きと演技者としての貫禄が滲み出ており、まさにイメージチェンジと呼ぶにふさわしいものです。
SNSでの反響：驚きと温かいまなざし
今回の池脇さんの新ビジュアルに対し、SNS上では瞬く間に様々な声が上がりました。
「そりゃ年をとるわけだ…」「すっかりお母さんって感じだね、めちゃくちゃいい味出してるけど」「綺麗だけど、なんかショックを受ける」「若いころの印象が強かったからびっくりした」といった動揺や戸惑いの声が相次ぐ一方で、「母親役がぴったり」「歳を重ねてさらに魅力的になった」といった、彼女の新たな一面を受け入れる温かいコメントも多く見られます。この反応は、池脇千鶴という女優がいかに多くの人々の記憶に深く刻まれ、強い影響力を持っていたかを物語っています。
今回の『ばけばけ』での母親役は、池脇千鶴さんのキャリアにおいて新たな扉を開く重要な転機となるでしょう。かつてのイメージとのギャップが注目される一方で、その確かな演技力と、年齢を重ねたからこその深みが、役柄に新たな息吹を吹き込むことが期待されます。彼女の今後の活躍から目が離せません。
参考文献:
- Yahoo!ニュース (2025年8月7日). 池脇千鶴、2025年後期朝ドラで主人公の母役も「すっかりお母さん」と衝撃の声. https://news.yahoo.co.jp/articles/54011a5abbce8211477f458f5b074abfb78d5ce4
- NHK (未発表). 2025年度後期 連続テレビ小説『ばけばけ』.
