木村拓哉の「神対応」を巡る霜降り明星・粗品の異論:好感度逆転の背景

8月16日に自身のYouTubeチャンネルで公開された、家系ラーメンを食す動画が大きな話題を呼んでいる。動画内で見せた店員への対応が「神対応」だと称賛されたのは、俳優の木村拓哉だ。しかし、この称賛に対し、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が異を唱え、過去に木村拓哉から挨拶を無視された経験を改めて語り、業界内外で論争が巻き起こっている。一連の出来事と、それを取り巻く世間の反応、そして両者の好感度変化の背景を深く掘り下げる。

家系ラーメンでの「神対応」と粗品の「挨拶無視」論

木村拓哉がYouTubeに投稿した家系ラーメンの動画では、食事を終えた後、店内のスタッフ全員と握手する場面が収められている。その際、「手が汚れているから」と遠慮した店員の手を取り、「このおかげっすよ」と両手で握手した姿が視聴者から「神対応」として絶賛された。

家系ラーメン店で店員と握手する木村拓哉の様子。彼の「神対応」が話題を呼んだ。家系ラーメン店で店員と握手する木村拓哉の様子。彼の「神対応」が話題を呼んだ。

この報道に対し、粗品は自身のYouTubeチャンネルの恒例企画「1人賛否」で言及。2024年5月の初暴露以来、度々語ってきた「木村拓哉に挨拶を無視された」過去を再度持ち出した。M-1王者にはなったものの、現在の毒舌キャラを確立する前の出来事だとし、当時の状況を詳しく説明した。さらに、俳優の山本裕典が木村拓哉に一度は挨拶を無視されたものの、二度目に会った際に「知ってるよ。山本裕典だろ?」と返され「カッケー!」と感じたというエピソードに対し、粗品は「どこが粋やねん。初手から挨拶せえや」と一刀両断。木村拓哉の挨拶に関する態度は業界内でも有名であり、「ホンマにみんな言うてた」と語った。また、Number_iの平野紫耀が8月23日にInstagramのストーリーズで投稿した「てかいたな一笑 挨拶しないのがかっこいいと思っちゃってる先輩笑」という内容について、「平野紫耀もなんかストーリーで言ってなかった? あれキムタクのことやろ?」と推察。今まで木村拓哉に反論する者はいなかっただけで、同様の態度を取られてきた芸能人は多いと指摘した。

「手が汚れてるから」に隠された店員の真意とは?

粗品はさらに、木村拓哉との握手を一度遠慮したラーメン店の店員の気持ちについても考察を展開した。自身の生家が焼肉屋である経験を踏まえ、店員の立場に置き換えて分析。「ホンマにしたくないんやと思うで? 握手」「今汚れてるんで」という言葉の裏には「お前、察せよ? 握手したないねん、お前と」という本音があったのではないかと推察した。木村拓哉が嫌いなのではなく、手が汚れている時に有名人と握手したいと思う人間はいないという持論を述べ、自身が店員の立場でも遠慮すると語った。

世間の声と芸能ジャーナリストの見解:木村拓哉と粗品の「好感度」逆転

粗品の一連の発言に対し、SNS上では「もはや絡んで注目されたいだけ」「うっとおし過ぎる。旬が過ぎたことに気付いてなさそう」「木村拓哉に挨拶したら無視されたって粗品言ってるけど、いつまでYouTube内で言ってんの? 本人に直撃してさっさと文句言えばいいじゃん」といった粗品への批判的な声が多くあがっている。

芸能ジャーナリストは、この状況について次のように語る。「ラーメン店での木村さんの対応に一部であがっていた『カメラを意識しての行動』という批判的な声に対しては、『カメラの回っていないところで、やさしくされた』という一般人の体験談も寄せられています」。しかし、粗品はこれにも「一般人にはやさしくするって」「芸能人はそれ、木村拓哉に言われへんねん。気遣って忖度して。だから、この業界には態度悪いねん」と反論し、木村拓哉が表の顔と裏の顔を使い分けている可能性を示唆した。

木村拓哉が粗品の挨拶をなぜ無視したのか、真相は今となっては不明だが、事あるごとにこの話を蒸し返し、木村に噛み付く粗品に対し、辟易している視聴者は多いようだ。SMAP解散騒動など、様々な場面で批判されてきた木村拓哉だが、中居正広の女性トラブルなどをきっかけに、一度も「醜聞」が出ず、工藤静香、Koki,、Cocomiらと温かい家庭を築いている姿が再評価されるようになった。一方で粗品は、「第七世代」の新進気鋭のお笑い芸人として持ち上げられたのは今は昔。「1人賛否」で最初に木村拓哉に挨拶を無視されたことを取り上げた際は注目を集めたものの、いよいよ好感度が逆転してしまったという印象が強い。

結論

木村拓哉のラーメン店での「神対応」を巡る粗品の批判は、芸能界の「挨拶」という普遍的なテーマに一石を投じた。しかし、結果として世間の目は粗品への批判に集中し、両者の間での「好感度」の逆転という意外な展開を見せている。この一連の騒動が、互いの理解を深め、そろそろ和解へと向かうきっかけとなることを期待する。

出典: Yahoo!ニュース / Smart FLASH