ヒコロヒーが明かした芸能界の「人怖」エピソード:後輩の巧妙な裏切りと衝撃の真相

テレビ朝日系で放送された「チャンス大城のリアルジョブホラー ~あなたの隣の怖い人~」にて、人気女性お笑い芸人のヒコロヒーさんが、自身の身に降りかかった後輩芸人との「人怖」エピソードを披露し、視聴者に大きな衝撃を与えました。この話は、芸能界に潜む人間関係の複雑さや、信頼の裏側に隠された思惑を浮き彫りにし、多くの反響を呼んでいます。

ヒコロヒーさんが語ったのは、若手時代に経験した、心胆寒からしめるような裏切りの物語です。芸能界という特殊な環境で、時に生々しい人間ドラマが展開される現実が、改めて浮き彫りになりました。

信頼を蝕む後輩の企み:仕事への意欲を歪曲

ヒコロヒーさんがまだ芸歴4年目の20歳頃、熱心に懐いてくる一人の後輩女性芸人がいました。「勉強したい」と慕ってくる彼女を、ヒコロヒーさんは可愛がり、目をかけていました。そんなある日、ヒコロヒーさんがロケの仕事をした後のことでした。

後輩からロケの様子を尋ねられた際、ヒコロヒーさんは「実力不足で手応えを感じられなかった。もっと実力をつけなければ」と、自身の正直な反省と向上心を語りました。しかし、この言葉は思わぬ形で利用されます。翌日、ヒコロヒーさんのマネージャーから電話があり、「あなたはもう仕事をしたくないと言って回っているらしい」と告げられたのです。真相を確かめると、なんとあの後輩が「ヒコロヒーさんが今の仕事は全く必要ないと言っていた」と、彼女の言葉を意図的に歪曲してマネージャーに報告していたことが判明しました。この悪意ある情報操作は、ヒコロヒーさんのキャリアを脅かすものでした。

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涙の謝罪と偽りの誘い:仕組まれた危険な飲み会

後輩による裏切りを知ったヒコロヒーさんは、当然ながら彼女と距離を置くようになりました。しかし、しばらく経ったある日、再び後輩から電話がかかってきます。電話口で後輩は涙ながらに「本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした」と謝罪し、心を入れ替えたかのように見えました。

さらに、後輩はこう続けます。「お詫びをしたいので、今、テレビ局のお偉いさんたちと飲んでいます。この場に来れば、もしかしたら仕事が一本決まるかもしれないくらい偉い方たちなので、よかったらいらっしゃいませんか?」当時、まだ若く世間知らずだったヒコロヒーさんは、「まさかそんな会があるわけない」とは思い至らず、「改心してくれたのだろう」と信じて指定された場所へ向かいました。後輩の巧みな言葉と涙に、ヒコロヒーさんは再び信頼を寄せようとしたのです。

衝撃の結末:華やかな芸能界の裏に潜む「闇営業」の実態

しかし、その場に到着すると、信じがたい光景がヒコロヒーさんを待ち受けていました。後輩は「おはようございます!じゃあ、私帰りますね。お疲れ様でした。楽しんでってください」と言い放つやいなや、一目散にその場を立ち去ってしまいます。不審に思ったヒコロヒーさんが襖を開けて中に入ると、そこは「スケベな格好をした女性たちが多数集まり、おじさんたちが座っている」という、まさに「酒池肉林」と呼べるような場所でした。

事態を理解できないヒコロヒーさんが、そこにいたおじさんの一人に「そちらはテレビ局の方々ですか?」と尋ねると、「そんな人は一人もいないよ」という衝撃の返答が。「聞いていた話と全く違う」と訴えるヒコロヒーさんに、おじさんは「ああ、なるほどね。まあ大丈夫。君も帰りたかったら女の子を一人呼んだら帰れるよ」と突き放します。これは、後輩による巧妙な罠であり、ヒコロヒーさんは自身が「売られた」ことを悟ったのでした。芸能界の華やかなイメージとは裏腹に、こうした「人怖」な側面や「闇営業」とも取れるような危険な場が存在するという現実を突きつけられたのです。

チャンス大城も戦慄した芸能界の闇

この恐ろしいエピソードを聞いたMCのチャンス大城さんは、「こわっ!腹立つなぁそいつ…。」と声を震わせ、深い憤りを表していました。ヒコロヒーさんが経験した一連の出来事は、芸能界における人間関係の脆さ、そして一部に存在する倫理観の欠如を如実に示しています。

まとめ:信頼と裏切りが交錯する芸能界の教訓

ヒコロヒーさんが語った後輩芸人による裏切りと、それに続く衝撃的な会合への誘いは、多くの人々に芸能界の光と影、そして人間の恐ろしさを深く考えさせるエピソードとなりました。自身の向上心を語った言葉が歪曲され、さらには涙の謝罪を装った巧妙な罠で危険な場に売り飛ばされるという経験は、信頼することの難しさ、そして人を見極めることの重要性を強く訴えかけます。

芸能界に限らず、どの世界にも存在する人間関係のトラブル。この「人怖」エピソードは、時に身近な人間関係の中に潜む悪意や、予期せぬ裏切りの可能性に対する警鐘とも言えるでしょう。社会全体で、個人の尊厳が守られる環境の重要性を改めて認識させられる一幕でした。


参考文献