前科40犯の男性が漏らした「もう刑務所に入りたくない」 支援した学生たちが「命の恩人」に 待ってくれる人がいる大切さ

前科40犯の男性が漏らした「もう刑務所に入りたくない」 支援した学生たちが「命の恩人」に 待ってくれる人がいる大切さ

[ad_1] 犯罪を繰り返してきた男性。「約65年間を刑務所で過ごしてきた」と話す=2022年12月27日、京都市上京区で撮影  2022年10月、京都市上京区にある住宅の壁に、年老いた男性が寄りかかるようにして眠っていた。赤いニット帽に赤いセーター、緑のジャージーズボン。近くには服とリュックサックが二つ転がっている。泥酔しているようだ。  そこへ、同志社大大学院生の佐々木結さん(26)が通りかかった。すぐにボランティアで通っている近くのコミュニティーカフェに行き、スタッフで社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持つ松浦千恵さん(41)にその様子を説明した。  「放っておけないでしょ。どうするの」  松浦さんは男性の元へ向かった。場所は京都保護観察所のすぐ近く。男性が刑務所を出所した後、保護観察所に助けを求めに来たのではないかと想像した。  保護観察所に駆け込み、話を聞いてみた。すると、この男性が酒に酔っていたため対応できなかったこと、かなり多くの前科がありそうなこと、そして帰る家がなさそうなことが分かった。「このままでは、また同じことを繰り返してしまう」 京都保護観察所=7月21日、上京区  松浦さんは男性を保護観察所で預かってもらえるよう交渉し、同時に病院を探した。その日の夕方、アルコール依存症が疑われるため、男性はしばらく入院して治療を受けることが決まった。後で判明したことだが、男性は前科40犯。「もう刑務所には行きたくない」と思いながら、再犯を繰り返していた。その流れを断ち切るため、松浦さんたちのサポートが始まった。(共同通信=小林磨由子)  ▽初めての100円ショップに興奮  松浦さんは男性の入院中、佐々木さんと、同じくカフェでボランティアをする同志社大生の他谷尚さん(21)にサポートを頼んだ。さらに、高齢者の生活支援をする地域包括支援センターで社会福祉士として働く板倉綾子さん(40)の力も借りた。  男性の住まいが決まった後、抹消されていた住民登録を復活させたり、生活保護を申請したりした。  退院できたのは、冷え込む日も多くなってきた12月の晴れた日。4人が迎えた。新居で家電の使い方を教えた後、ゴミ袋などを買うため、佐々木さんは男性を連れて100円ショップに行った。 [ad_2] Source link