北海道バス事故、トラック側にブレーキ痕確認されず…「オフセット衝突」で被害拡大か

北海道バス事故、トラック側にブレーキ痕確認されず…「オフセット衝突」で被害拡大か

[ad_1] トラックと衝突した長距離バスは、右前部から右側面にかけて激しく損傷した(18日、北海道八雲町で)  北海道八雲町の国道で札幌発函館行きの長距離バスとトラックが衝突して5人が死亡、12人が負傷した事故で、トラック側の車線にはブレーキ痕が確認されなかったことが20日、道警への取材でわかった。また、バスが大破したのは斜めにぶつかることによって車体の一部に強い力が集中する「オフセット衝突」が原因とみられ、道警は事故の詳しい状況を調べている。 【写真】なだらかなカーブ、事故直後の現場 トラックとの衝突事故で、右前部と右側面が大破した長距離バス(18日午後、北海道八雲町で)=大石健登撮影  事故は18日正午頃に発生し、双方の運転手とバスの乗客3人の計5人が死亡、乗客12人が負傷した。現場は見通しの良い片側1車線の緩やかなカーブで、付近を走行していた車のドライブレコーダーに、トラックが対向車線にはみ出し、バスに衝突する様子が映っていた。  道警によると、事故現場の路面などを確認したところ、トラック側の車線にブレーキをかけた痕跡は見つからなかったが、バス側にはブレーキ痕があった。道警はトラックを運転していた運転手(65)が何らかの理由で運転操作を誤り、減速せずに対向車線へはみ出して衝突した可能性があるとみて調べている。  また、バスが大破したのは車体の一部に強い力が加わるオフセット衝突が原因とみられることが、捜査関係者への取材でわかった。バスは運転席がある右前部から右側面にかけて激しく損傷しており、犠牲となった乗客3人は、運転手のすぐ後ろの席から縦一列に並んで座っていた。  交通事故に詳しい山梨大の伊藤安海教授(安全医工学)などによると、斜めなど真正面からずれた位置同士で衝突するオフセット衝突は、真正面同士がぶつかる場合よりも、狭い面積に力が加わる。伊藤教授は「一部に強いエネルギーが加わり、車内へのダメージが大きくなる」と指摘している。  道警は19日夜、トラックが所属する養豚会社「日本クリーンファーム」(青森県おいらせ町)の道南事業所(八雲町)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)の疑いで捜索し、運転手の運行記録に関する資料などを押収した。 [ad_2] Source link