「子どものお小遣いを資金源にさせない」…祭りの露店、暴力団排除を強化

「子どものお小遣いを資金源にさせない」…祭りの露店、暴力団排除を強化

[ad_1]  静岡県東部の祭りで昨年、露店経営に暴力団が関与していた実態が明らかになった事件を受けて、関係機関が祭りから暴力団を排除する取り組みを強化している。県内各地で、露店で働く店主らの身分証や、暴力団と関わらないという出店者の誓約書の掲示を求める新たな動きが出始めている。暴力団排除の機運が高まる中、県内は本格的な夏祭りシーズンを迎える。 【グラフ】減少してきた暴力団組員数と協賛企業数の推移 新ルール にぎわう露店の一角には身分証明のため、申請者らの顔写真(左下)が掲示された(10日、富士市で)  富士市の旧東海道吉原宿一帯で10日、「東海一の祇園」と称され、300年以上の歴史を持つとされる「吉原祇園祭」が開幕した。約1キロのメインストリートに軒を連ねた約180の露店には、店主や従業員の顔写真付きの身分証明書が掲げられた。出店申請者たちが、実際に露店で働いていることを明らかにするため、今年から設けられた新ルールだ。  4年ぶりの通常開催となった今年の祭りは、各町内から21台の山車・屋台が勢ぞろいし、勇壮な女みこしも復活した。太鼓の音とお囃子(はやし)は夜まで鳴り響き、大勢でにぎわった。祭りは11日も開かれる。 全国で摘発  県内では昨年、「三嶋大祭り」や「沼津夏まつり・狩野川花火大会」で、暴力団組員らが身分を隠して出店許可を得たとして、詐欺容疑で逮捕される事件が発生した。組員は、親族の名前などを使って申請したが、実際は本人が露店を出していたという。沼津市商工振興課は「書類上は問題がなく、暴力団の関与に気付けなかった」と悔やむ。  同様の事件は、全国で相次いでいる。有名な祭りや花火大会などで、暴力団関係者らの出店詐欺事件が摘発されており、チェック体制の強化が主催者側に求められている。  沼津市では事件発生後、暴力団排除対策のルールを見直した。暴力団と関わらないという誓約書の提出は以前から求めていたが、誓約書の露店での掲示を新たに決めた。また暴力団と婚姻関係にある人などの出店禁止も細則に明記した。三島市観光協会や富士市、清水町なども、申請者の顔写真の露店掲示や、アルバイトを含む従業員リストの提出もルール化した。 [ad_2] Source link