市川猿之助の騒動に思う…昔は「歌舞伎役者は治外法権」という言葉があった(城下尊之)

市川猿之助の騒動に思う…昔は「歌舞伎役者は治外法権」という言葉があった(城下尊之)

[ad_1] 市川猿之助(C)日刊ゲンダイ 【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  連日、大きく報道されている市川猿之助(47)の騒動。父である市川段四郎さんと母親の死亡が確認され、猿之助が救急搬送されたと聞いた瞬間、あまりのショッキングな出来事に混乱してしまった。背景に何があったのか、4代続く「市川猿之助」の名跡は大丈夫なのか、さまざまなことが頭の中でぐるぐる回った。 小林麻央さんが市川海老蔵に「本当に電話番号おしえて…」と切実な訴え(2013年)  両親が服用して死因となったとされる向精神薬がどんな薬で、入手経路はどうかなどまだまだ謎だらけではあるが、警察の科学捜査と猿之助への事情聴取でこれから明らかになるはずだ。  個人的には猿之助のセクハラ、パワハラが報じられた当日の出来事だっただけに、今回の件の少なくとも“引き金”にはなったであろうと推察される(事務所はハラスメントを否定)。 隠し子は当たり前、謝罪すれば舞台復帰 香川照之は市川中車として歌舞伎舞台で復帰(C)日刊ゲンダイ  昔は、「歌舞伎役者は治外法権」という言葉がマスコミの中にあった。問題を起こしても謝罪したら大目に見られ、仕事復帰できたもの。この流れで香川照之は市川中車として歌舞伎舞台で復帰しているし、2年前に少年へのわいせつ行為をした疑いで逮捕された役者も結構な早さで舞台に戻った。また、海老蔵時代に不祥事があった市川団十郎も無事に襲名している。余談だが、京都のホテルで舞妓と密会し、彼女の帰り際に部屋のドアを開け、さらに自分のバスローブまで開けて“ご開チン”した大物役者もいた。その際、僕らマスコミに囲まれながら本人は笑い飛ばし、奥さまも「芸人ですから」と不問に付したものだ。もっと昔の歌舞伎担当の記者たちは「役者に隠し子なんていくらでもいる。知ってても書かないよ」などと話していたものだ。  ただ、時代と共に歌舞伎役者を取り巻く事情は変わってきた。以前の歌舞伎といえば、ワンマン社長などまとめてチケットを買ってくれる“太いご贔屓筋”が役者たちを支えていた。今はそういった人物も少なくなり、その代わりに日比谷や銀座のOLさんたちにチラシをまくなどして一般の歌舞伎ファンを拡大しようとしている。特に猿之助はスーパー歌舞伎のワンピースなどで若いファンを獲得してきたのだから、不祥事があればネットですぐに拡散されるし、イメージダウンは計り知れない。  今回のハラスメント報道は猿之助本人はもとより、ご両親にとってもショックだったのではないか。老老介護だった両親には厳しいものが重なり……と考えるといたたまれない思いだ。 (城下尊之/芸能ジャーナリスト) [ad_2] Source link