毎日1万「いいね」超える寺の掲示板 説教臭くない言葉が「刺さる」
[ad_1] 「あなたが生まれた時、沢山(たくさん)の人を笑顔にして幸せにしたんです。だから『私なんて』って思わないで」(7月14日)=専念寺のツイッターから その男性は、車で2時間ほどかけ、住宅街の一角にある寺を訪ねてきた。掲示板の言葉が見たかった。 【写真いろいろ】ネコ坊主さんが「都合の良い思い込み」だと思うこと 《あなたが生まれた時、沢山(たくさん)の人を笑顔にして幸せにしたんです。だから「私なんて」って思わないで》 言葉は、毎朝、ツイッターでも発信されている。男性も毎日流れてくる言葉が心に刺さり、実物を見たいと思った。 特に響いた言葉がある。 《正しい意見でも思いやりがなければ言われた人は傷つく》 男性は56歳。パティシエとして30年以上働いてきたが、人間関係でモヤモヤすることも多かった。 「漠然と思っていることを具体的な言葉にしてもらえる。腑(ふ)に落ちるんです」 ■言葉だけ投稿 フォロワー45倍 言葉は、専念寺(大阪市平野区)の住職、藪本(やぶもと)正啓(まさひろ)さん(41)の作。 毎日一つずつ、掲示板に貼る。それを写真に撮って、ツイッターに載せる。地域猫の見回り活動をしているから、アカウント名は「ネコ坊主」だ。 《あんまり気にしない。どーせ何をしても言われます》 《ささいなことで他人を許せなくなってきたら危険信号》 最初は猫の写真を添えたり、お盆やお彼岸の行事の紹介もしたり。けれど、毛筆で書いた言葉だけをシンプルに発信し始めると、インパクトがあるからか、反応が大きく変わった。6月のことだ。 「本当にそう」「これは深い」「胸に刻んでおきます」 SNS上で広がる共感。8万人以上のフォロワーを持つお笑い芸人の目にも留まり、さらに拡散した。 その後は発信するたび、1万以上の「いいね」が集まる。フォロワー数は1カ月あまりで45倍ほど増え、9万人を超えた。 著名人の言葉を借りるときもあるが、ほぼ自作。「『気をつけないと』と自分が思ったことを書いている」 …