特攻機・桜花が撃沈した唯一の駆逐艦、海底で発見…出撃10回の多くは探知され撃墜

特攻機・桜花が撃沈した唯一の駆逐艦、海底で発見…出撃10回の多くは探知され撃墜

[ad_1] 沖縄で米軍に接収された特攻機「桜花」(1945年4月13日撮影、沖縄県公文書館所蔵)  太平洋戦争末期に日本海軍が開発した特攻機「桜花」が唯一撃沈した米駆逐艦マナート・L・エベールが、沖縄本島から北に約140キロ、水深約1380メートルの海底で見つかった。米国の探検家チームによって発見され、米海軍歴史遺産司令部(NHHC)が確認した。日米関係者は歴史的発見だとして、「国を守るため、任務を果たした先人に敬意を払いたい」と改めて戦没者を悼んでいる。(光尾豊) 【写真】海底で撮影された米駆逐艦「マナート・L・エベール」  NHHCによると、海洋探検家ティム・テイラー氏のチーム「ロスト52プロジェクト」が昨年末に発見した。チームが撮影した画像などから、桜花が突入したとみられる船体が中央部で二つに折れていることが判明し、研究者や政府機関の協力も得て艦の構造や歴史、記録の検証を重ねたところ、今年5月末にマナート・L・エベールと特定できた。  同艦は沖縄戦に投入された駆逐艦のうちの1隻で、1945年4月12日に撃沈された。戦闘記録には桜花について「すごい速度で水面を滑空。ブルーグレーの胴体と小さな翼の機体が恐怖の爆発を引き起こし、84人が戦死した」とある。  桜花の出撃は45年3月21日から6月22日まで計10回に及んだ。多くは敵に近づく前にレーダーで探知されて撃墜された。戦果は撃沈1隻、大破3隻などにとどまり、母機や護衛の戦闘機を含めて計430人が戦死した。米軍側は「BAKA(バカ)」(愚か者)のコードネームを付ける一方、「最新の巡航ミサイルであり、致命的なロケット爆弾」と警戒した。  NHHCディレクターのサミュエル・コックス氏は貴重な発見だとした上で、「究極の犠牲を払った米兵84人が眠る場所。失われた人々の家族も何らかの区切りをつけられるだろう。発見者とチームに感謝する」とコメントしている。  毎年3月、桜花を運用した「神雷部隊」の慰霊祭を神奈川県鎌倉市で営む自衛隊OBらでつくる「湘南水交会」メンバーの中田芳基さん(65)は、今回の発見について「尊い生命を懸けた証しで、互いに母国のために任務を果たした英霊に、改めて敬意と哀悼をささげたい」と語った。  ◆桜花=神奈川県横須賀市の海軍航空技術廠(しょう)で開発された1人乗りの特攻専用機。長さ6メートル、幅5メートルほどで、1・2トンの爆弾を積んでいた。母機につるされて運ばれ、敵艦に近づくと火薬ロケットを使って時速600キロ以上で体当たりした。 [ad_2] Source link