「現実直視を」「営業努力が足りない」…赤字ローカル線の存続巡り、市長とJRが応酬

「現実直視を」「営業努力が足りない」…赤字ローカル線の存続巡り、市長とJRが応酬

[ad_1] 100円稼ぐための費用2038円 JR加古川線  JR西日本が赤字を公表した加古川線西脇市―谷川間17・3キロの存続に向けて、西脇市が通学時に自転車を列車内に持ち込むサイクルトレインの実現に向けた実証実験を行う。6日、兵庫県加東市で開かれた利用促進策を協議する会合で、片山象三・西脇市長の提案と指摘に対し、バスへの転換も視野に入れるJR西との間で厳しい意見の応酬があった。(高田寛)  JR西は昨年、赤字の在来線の区間別収支を公表。西脇市―谷川間の平均通過人員は2021年度で1日207人、19~21年度の営業損益は2億6000万円の赤字で100円を稼ぐために2038円の費用がかかっているとした。 市がサイクルトレイン案  存続に危機感を抱いた兵庫県西脇市は、乗客を増やすアイデアを同県丹波市や県などと検討。JR他線や私鉄の一部で実施しているサイクルトレインに着目した。自宅や学校と駅までの交通手段が不便で保護者がマイカーで送迎している学生を鉄道利用に切り替える狙いだ。  通常は、自転車は折り畳んで袋に収めて携行する規則だが、サイクルトレインはそのまま車内に持ち込める。列車と接続するバスやデマンド交通のダイヤ改善や駅への駐車場・駐輪場整備と併せ、市は「今後の学校統廃合計画や部活動の地域移行をにらみ、利用を増やせる可能性がある」と期待する。 実証実験を計画  計画では、8月の平日2日間の朝夕通学時間帯に、市職員が自転車2台を実際に列車に乗せて安全を確認したうえで、市内の高校生にモニターを依頼し、9月中旬頃から2週間にわたって通学時に実証実験を行い、課題や費用などを検証。データを基にJR西と協議を進めたい考え。  市は広報紙7月号で加古川線の現状と利用促進策を特集。黒田庄駅で9日、住民らがイベントを開くのを手始めに、10日から同駅で折り畳み自転車の貸し出しを始めるなど、利用促進キャンペーンに本腰を入れる姿勢を市民に示した。 片山市長(右奥)の指摘を厳しい表情で聞く国弘支社長(左奥)(兵庫県加東市の県社総合庁舎で)  沿線2市と県、沿線高校や自治会、商工団体、バス会社代表らでつくる同線の維持・利用促進ワーキングチームの会合で、片山市長は和歌山県のJR紀勢線や奈良県の近鉄田原本線でサイクルトレインを視察した状況を説明した。 [ad_2] Source link