能登地震

「私は今まで、さまざまな被災地に足を運んできましたが、今回みたいなボランティアバッシングは聞いたことがないですね。いち早く現地に入ったNPOの方々から『これまでの災害の中でもとくにひどい状況だ』と情報を得ていたんですが、にもかかわらず『ボランティア入れるな』の大合唱が起こりました。

岸田文雄首相は２４日、能登半島地震の被災地を１月に続いて訪れた。厳しい寒さの中で続く、先の見えない避難生活。切々と訴える声に得意の「聞く力」を発揮しようとしたが、物足りなさを感じる被災者もいた。訪問を冷ややかに見つめる住民は、ライフライン復旧や生活再建のめどを早く示すよう注文を付けた。

「私たちが炊き出しを行っている被災所の方々が困っていたので批判覚悟で投稿させて頂きます」

輪島市 坂口茂 市長
「水とかちょっと長引くので」

政府は、能登半島地震からの復旧・復興に対応するため、新年度予算案に盛り込まれた予備費について、現状の5千億円から1兆円に倍増させる方向で検討に入った。16日にも閣議決定する。複数の政権幹部が明らかにした。

秋田県の佐竹敬久知事は９日、能登半島地震で政府が自衛隊の派遣規模を段階的に増やしていることについて、「（対応が）少し後手後手だ」と批判した。秋田市内で同日開かれた、連合秋田の新春賀詞交換会でのあいさつで述べた。

石川県能登地方を震源とする地震で、県内の死者が92人、災害で死亡した疑いのある行方不明者が少なくとも15人になったことが5日、明らかになった。連絡が取れない安否不明の人は5日午前9時現在、輪島市や珠洲市を中心に計242人に上る。