逮捕の自衛官候補生、弾を奪おうと発砲か 死亡・負傷の2隊員に

逮捕の自衛官候補生、弾を奪おうと発砲か 死亡・負傷の2隊員に

[ad_1] 自衛隊員3人が死傷した陸上自衛隊の日野基本射撃場前に供えられた花々=岐阜市で2023年6月16日午前8時28分、大西岳彦撮影  岐阜市の陸上自衛隊射撃場で隊員3人が撃たれ死傷した事件で、殺人容疑で送検された自衛官候補生(18)は、弾薬置き場へ向かって移動しながら、発砲を繰り返したことが関係者への取材で判明した。弾薬を管理していた隊員2人が撃たれたが「その人たちに恨みはなかった」と説明しているという。弾薬を奪うのが目的だったとみられ、陸自の警務隊が詳しい動機や経緯を調べている。 【写真】しゃがみ込む隊員も…現場となった射撃場  候補生は14日午前9時過ぎ、陸自日野基本射撃場で射撃訓練中、指導に当たっていた隊員に自動小銃を発射したとされる。菊松安親1等陸曹(52)と八代航佑3等陸曹(25)が死亡し、原悠介3等陸曹(25)も全治3カ月のけがをした。  関係者によると、候補生は射撃をする位置に付く前に、実弾が入った弾倉を無断で銃に装塡(そうてん)し、周囲に向かって「動くな」と叫んだ。しかし、待機場所の管理を担当する「交代係」の八代3曹が止めようとしたため、八代3曹を撃ったという。  候補生はその後、右後方にある弾薬置き場へまっすぐ向かっていき、そばにいた菊松1曹に発砲。隣にいた原3曹を撃った後、菊松1曹にもう1発発砲したとみられる。菊松1曹と原3曹は、弾薬の受け渡しなどを担当する「弾薬係」で、弾薬置き場に座っていたという。  指導役の上官が取り押さえた後も、候補生は抵抗を続け、さらに数発発砲した。ほかの隊員2人に射撃場の外に連れ出され、弾は奪われなかった。  自衛隊関係者によると、弾薬係は通常、その日の訓練に使う弾薬を用意して机に並べておく。候補生は1人ずつ箱に詰めた弾の束を受け取った後「弾薬受領完了」と言って敬礼し、待機場所で順番待ちをすることになっていた。  菊松1曹は胸を、八代3曹は脇腹を撃たれて死亡したが、候補生は逮捕後の調べに「殺すつもりはなかった」と供述。候補生と被害者の間に日常的な接点はなく、恨みから事件を起こしたわけではないと説明しているという。【森田采花、田中理知、松浦吉剛】 [ad_2] Source link