車中を拠点に詐欺の電話をかけていた男らが逮捕された事件で、別の高齢者からもキャッシュカードを詐取したなどとして、警視庁捜査2課は詐欺と窃盗の疑いで、東京都墨田区立花、無職、松本和義容疑者(31)ら男3人を再逮捕した。
このグループで現金やカードを受け取る役目の「受け子」だった会社員、北野映喜(はるき)容疑者(27)=横浜市=をグループに引き入れた会社員、林健二容疑者(31)=神奈川県綾瀬市=も詐欺と窃盗の容疑で新たに逮捕した。2人は会社の同僚で、林容疑者が「いいバイトがある」と勧誘。北野容疑者の報酬も管理していたという。
4人の逮捕容疑は今年5月、共謀して役場職員などを装い、千葉県鴨川市の70代の女性宅に電話をかけ、保険の返金手続きのためと偽ってキャッシュカードを詐取。銀行の現金自動預払機(ATM)から約9万円を引き出したとしている。
捜査2課は、グループが今年1~6月、約20件で1300万円を詐取したとみて調べを進めている。