大阪府の吉村洋文知事は19日、新型コロナウイルス対策と社会経済活動の両立について「どうバランスを保つかが非常に重要だ。今はブレーキを踏むべき時期だ」と述べ、マスクの着用など基本的な対策の徹底を改めて呼びかけた。府庁で記者団に答えた。
これに関連し、松井一郎大阪市長は記者会見で「医療崩壊が現実味を帯びてくれば、人が集まるエリアに対し、営業自粛要請が必要になる可能性はある」と指摘。重症病床使用率が5割を超えた場合に「府域全体でそういう(要請の)判断をする可能性がある」との認識を示した。18日の重症病床の使用率は35%。
休業要請とは別に、吉村氏はこの日、インドネシアから関西国際空港に11日に到着した技能実習生17人の集団感染が明らかになったことを受け、国に検査の徹底など水際対策の強化を求めた。
「出国時の他国の陰性証明だけを頼りにするのはリスクが高い。自国のことは自国で守ることが重要だ」とした上で「感染拡大エリアからの入国はより強い注意が必要だ。水際対策を徹底してもらいたい」と訴えた。