[ソウル 3日 ロイター] – 韓国政府は、英製薬大手アストラゼネカから新型コロナウイルスワクチンを購入することで同社と合意した。新型コロナの感染が再び拡大する中、ワクチン入手を急ぐ。複数の地元メディアが3日報じた。
韓国政府はこれより先に、アストラゼネカのほか、米ファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など複数の製薬会社との間で、ワクチン購入を巡る交渉が最終段階に入っている、としていた。アストラゼネカが開発中のワクチンについては、緊急承認に向け予備的な審査を10月に開始した。
中央日報が匿名の政府高官の話として伝えたところによると、保健当局は11月27日にアストラゼネカとの契約に署名。ファイザーやJ&Jとも合意に近づいているという。
同紙によると、政府高官は「アストラゼネカとは合意し、ファイザーとJ&Jとは了解覚書(MOU)を交わした。ただし、供給量や出荷の時期を最終的に確定するには、一段の交渉が必要」などと語った。
聯合ニュースも別の保健当局者の話として、アストラゼネカとの契約が最近調印されたと報道。他の会社との交渉が完了し次第、政府は早ければ来週にも発表する見込みとしている。