【朗報】ロシアの戦費1日2兆円 キエフを制圧しても敗戦国になると判明

ロシアは戦闘の長期化で苦しみを強いられている。戦費は1日2兆円かかるらしく、今からウクライナを制圧したとしてもロシアは敗戦国同然の状態になると言われている。キエフ陥落の先のビジョンが見えない。

「1日2兆円以上」の巨額戦費にロシア国民悲鳴 プーチン氏「戦略で負ける」と識者 露軍は後方支援に大きな問題、ウクライナ侵攻「長期化」予想 
3/14(月) 17:00配信 夕刊フジ

ロシア軍が、ウクライナの首都キエフに近づいている。米国防総省高官は11日までに、北東部からの部隊が市中心部から約15キロにまで前進したとの分析を明らかにした。中東からの志願兵も募り、総攻撃が近いとの見方もある。ただ、ウラジーミル・プーチン大統領が当初想定していた「短期間での電撃作戦」は完全に失敗した。相次ぐ国際法違反に加え、子供や女性を含む民間人にも多数の犠牲者が出ており、「ロシア=国際社会の敵」となった。1日2兆円以上という巨額戦費と、ロシア経済を直撃する経済制裁。産経新聞論説副委員長の佐々木類氏は、軍事力でキエフを陥落させても、「ロシアの勝利はあり得ない」「ロシア国民は塗炭の苦しみを味わう」と喝破した。

キエフに迫るロシア軍だが、「国民の生命と財産」「祖国の独立」を守ろうとするウクライナ軍の激しい抵抗に遭い、プーチン氏が目指した「短期決戦によるウクライナ全土の制圧」は失敗に終わった。

侵攻開始(2月24日)当初は、専門家の「数日間でキエフは陥落する」との観測もあった。だが、ロシア軍の進撃速度は、第2次世界大戦の独ソ戦で、ドイツ陸軍機甲師団が見せた電撃作戦とは程遠い遅々としたものだった。

その理由について、吉田圭秀陸上幕僚長は10日の会見で、「ロシア軍が制空権を掌握しない中で、(ウクライナを)多方面から侵攻したのは、短期決戦を想定していたからだ」とし、今後のロシア軍の展開については「後方支援に非常に大きな問題がある」との見方を示した。

つまり、ロシアは近代戦の定石である「制空権の奪取をおろそかにした」うえ、食糧や武器弾薬、燃料などの「兵站(補給)に問題を抱えている」のだ。これに、「戦費の増大」と「経済の疲弊」も加わり、ウクライナ侵攻は長期化が予想される。

ロシア軍は数カ月前からウクライナ国境に長期滞留していた。厳寒の中で、ロシア兵は疲弊している。これに食糧不足や燃料不足が追い打ちをかければ、どんなに訓練された将兵といえども士気が下がろうものだ。

戦費の増大も深刻だ。

英国経済回復センターなどによると、侵攻開始から最初の5日間で、ロシアは装備や兵の死傷で約70億ドル(約8168億円)を失ったという。20万人規模の将兵、補給・救護などの要員、燃料や食糧などの兵站、高価な精密誘導弾など、戦費は1日約200億ドル(約2兆3338億円)かかっている可能性もあるというのだから驚きだ。

何しろ、ロシアのGDP(国内総生産)は、世界11位の1兆4785億7000万ドル(約172兆5343億円)に過ぎない(2021年、IMF=世界通貨基金調べ)。

10位の韓国を下回る額である。ロシア軍が1カ月間戦っただけでGDPの3割近くを消耗する計算となる。これが家計なら「一家離散の危機」である。

なのに、ロシア軍はヨーロッパで3番目に面積が広いウクライナ全土の制圧を目指して多方面から攻め込んでいるのである。打ち出の小づちがいくつあっても足りなかろう。

それだけではない。日米欧主導の強力な経済制裁で、ロシア通貨のルーブルが大暴落した。西側諸国への送金禁止などで、国内経済は音を立てて壊れつつある。

苦しむのは前線の将兵だけではない。ロシア国民がソ連崩壊時に経験した「経済崩壊」という塗炭の苦しみを再び味わわされるのである。

ロシア国民はソ連崩壊後、西側の自由経済という旨味を覚えてしまった。困窮する生活への不満の矛先となるプーチン氏が、内政面でも窮地に追い込まれるのは時間の問題だ。

ロシアは歴史的に、フランスのナポレオン、ドイツのヒトラーに代表されるように、外敵との「祖国防衛戦争」を戦ってきた。敵を広大な領土に深く引き込んで補給路を断つ。さらには、冬将軍の力を借りて敵を撃退する「持久戦」を得意としてきた。

経済力に裏付けされた兵站なくして、ロシアの勝利がないことは自明の理だ。プーチン氏はキエフ陥落という戦術で勝てたとしても、ウクライナ全土制圧という戦略で負けるだろう。

学びがある! 478
分かりやすい! 1,180
新しい視点! 351

https://news.yahoo.co.jp/articles/b03d8db1a5057e77bb3eceedf873bfacba883bcc

キエフ制圧でロシア軍の体力が尽きるか


黒井記事中でロシア軍が1カ月戦えばGDPの3割を消耗すると言われてるが、ウクライナがあと1週間も粘ればロシアの国庫は枯渇も同然となるだろう。西部のリヴィウへも砲撃を開始したというが、逆に言えばキエフ陥落で全ての戦力が底を突く可能性があるのだ。リヴィウで体制を立て直されるとロシアは詰むということ。

黒井戦争の長期化は独裁者プトラー最大の誤算で、ゼレンスキー大統領の求心力がウクライナはおろか米欧諸国を1つにまとめたわけだ。たとえキエフを陥落しウクライナに大統領が2人生じるようなことになっても、国際社会はロシア経済が破滅するまで制裁を続けることになるだろう。