上海ロックダウンが不動産大手をデフォルトに追い込んだ。
中国不動産開発の正栄地産、オフショア債2本でデフォルト
4/11(月) 14:26配信 ロイター
[香港 11日 ロイター] – 中国の不動産開発会社、正栄地産集団は、上海市の都市封鎖(ロックダウン)が理由で、オフショア債2本の利払いでデフォルト(債務不履行)を起こし、今後数カ月でさらに4件のデフォルトを見込んでいると明らかにした。ただ、5月末までに全ての支払いを実施する方針だとした。
株価は香港市場の前場に10%下げた。社債価格も急落した。
同社は10日付の提出資料で、上海のロックダウンが原因で過去数週間にわたり業務の一部が停止しており、販売や資産売却にも遅れが出ていると説明。
3月10日が期日だった社債2本の利払い計2040万ドルについて、30日間の猶予期間が終了するまでに履行できなかったと明らかにした。また、4月10日と14日、5月14日に利払いの猶予期間が終了する社債についても利払いができず、4月13日が期日の2021年4月発行債の2340万ドルの元本償還も不履行となる恐れがあるとした。
これら4本の社債の発行額は8億6000万ドルを超えている。
学びがある! 3
分かりやすい! 8
新しい視点! 2
不動産バブル崩壊の責任を上海当局に押し付けるか
黒井正栄地産は3月には既にデフォルトを起こしていたが、30日の猶予期間に突入していたというのも今初めて知った。他にもこうした企業が無数存在しているはずで、経済崩壊の現実をひた隠しにするためにわざとらしく上海ロックダウンに踏み切ったのかもしれない。不動産バブル崩壊の責任を感染当局に押し付けるのだ。
黒井上海ロックダウンを理由としてデフォルトが頻発するであろうという論調は、ツイッターでもほとんど見かけなかった。今後数週間で一気に表面化するかもしれない。