菅直人元首相の参院選での特命担当就任を発表する立憲民主党の西村智奈美幹事長=23日、大阪市中央区(清宮真一撮影)
立憲民主党の西村智奈美幹事長は23日、党最高顧問の菅直人元首相が参院選大阪選挙区の公認候補予定者を支援する特命担当に就任したと発表した。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に反対する菅氏は昨年の衆院選で伸長し、大阪IRの実現を目指す日本維新の会への対決姿勢を鮮明にしており、選挙で苦戦する立民大阪府連の支援を申し出たという。
西村氏は大阪市内で記者団に「大阪(選挙区)でカジノは大きな争点だ。カジノは不要だとはっきり主張してもらうために、菅氏にお願いした」と説明。「選挙のノウハウも含めて大きな力になってくれると期待している」と述べた。
立民府連は25日、菅氏も同席した上で公認候補予定者の出馬会見を開く予定。
菅氏は1月、自身のツイッターで維新についてナチス・ドイツの「ヒトラーを思い起こす」と投稿。維新は撤回と謝罪を求めて抗議文を提出した。
菅氏は和歌山県議会がIRの区域整備計画案を否決した今月20日に「これで大阪カジノを強行する維新も窮地に陥った」「維新はカジノの認定が得られなければ沈没の運命」などとツイートした。