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熊本県の名門高校サッカー部員がコーチから暴行を受けていた問題で、学校側が5月5日に記者会見を開きました。そこで明らかになったのは、騒動を謝罪した生徒たちの動画は、監督が生徒に顔出し・実名で行う指示をしていた、ということでした。
FNNは前日の4日に行われた保護者説明会の音声を入手。監督は、何と説明していたのでしょうか。
【画像】生徒に顔出し・実名での謝罪動画を指示していたという監督
選手の謝罪動画は“監督が指示” 監督「隠したわけではない」
5月5日、一連の騒動を受けて初めて記者会見が開かれました。姿を見せたのは、名門・秀岳館高校サッカー部の段原一詞監督です。
秀岳館サッカー部 段原一詞監督:
段原でございます。この度は大変お騒がせしましたことに、サッカー部スタッフの暴力行為、そして、その後の私の不適切な言動、対応を深く心よりお詫びを申し上げます。申し訳ありませんでした
騒動のきっかけとなったのは、30代の男性コーチが、寮内で生徒に対し暴行を加えていたことが動画で明らかになったことでした。その後の4月25日、警察は、このコーチを暴行の疑いで書類送検しています。
秀岳館サッカー部 段原一詞監督:
(男性コーチの)そういう(暴力)行為を僕は見たことがありません。長く一緒にやっていますので情熱のある人物だと認識をしておりました
コーチを擁護するような監督の発言。ところが会見で、学校側が公表したのは…
秀岳館高校 渡部久義教頭:
今回暴力行為を行ないました30代男性コーチに関しては24件
このコーチによる生徒への暴行は2年間で24件にのぼっていたというのです。さらに今回の問題で、波紋を広げたのがこの動画でした。
「今回の件で、お騒がせしてしまい、本当に申し訳ありません。」
暴行動画が流出した2日後、サッカー部の公式アカウントに、3年生の部員たちが、一連の騒動に対する謝罪動画を投稿。その後、段原監督は情報番組に生出演し、暴行動画について謝罪し、その他の暴行については否定していました。
しかし、学校側からの説明がない段階で部員が実名を名乗り、顔出しで謝罪したことについて、学校に対する批判の声が上がっていました。
これに対し、当初学校側は、「部員が主体的にやった」と説明していましたが、5日の会見では一転して段原監督が部員に対し「顔を出して名乗るように」などと指示していたことが明かされました。