鈴置さんの記事は頻度が少なくなった気がする。
「アベなきキシダ」なら騙せるはずが… 韓国は安倍元首相死去で右往左往
7/16(土) 6:00配信 デイリー新潮
韓国が一喜一憂する。安倍晋三元首相の死去で日本が再び言うことを聞く国になると喜んだり、岸田文雄政権は思いのほか右傾化すると怯えたり……。右往左往する様を韓国観察者の鈴置高史氏が報告する。
佐渡金山でも韓国に配慮したキシダ
――7月8日の安倍元首相の死去を韓国人はどう見たのでしょうか?
鈴置:韓国政府は哀悼の意を表明しましたが、ネットでは快哉を叫ぶ声が多い。これが韓国人の本音でしょう。ほとんどの大手メディアも「韓日関係を悪化させた張本人」と安倍元首相を回顧しています。「テロはいけない」といった建前論も付け加えてみせますが。
当初は「外交的に韓国の得になる」という見方が出ていました。安倍元首相さえいなくなれば、岸田首相を思う存分に騙せる、との計算です。
代表例が中央日報の「韓日関係、『安倍氏の影から抜け出す』にはこの3年がゴールデンタイム」(7月11日、日本語版)です。
筆者は金玄基(キム・ヒョンギ)巡回特派員ら3人の記者です。この記事はまず、自民党が右傾化するかもしれないとの「懸念」を表明しました。
・安倍氏死去以降、自民党特有の保守右翼的色彩が深まり、これに伴って韓国に敵対的な雰囲気が弱まらない場合もあるという懸念も出ている。
ただ、以下のような楽観論――「アベというお目付け役がいなくなったキシダを操縦するのは簡単だ」も開陳しました。要は「チャンス到来」と解説したのです。見出しの「安倍氏の影から抜け出す……ゴールデンタイム」からして、楽観論の実現を訴えた記事といえるでしょう。
・今すぐは難しいが、岸田首相の自民党内のリーダーシップが次第に強化される場合には状況が変わる可能性もある。実際、今年1月、日帝強占期の朝鮮人強制労役現場である佐渡金山を国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に推薦する過程でも、当初岸田首相は韓国の反発を意識して保留しようとした。
・また、岸田首相は4月に韓日政策協議団に会った際に「日韓関係の改善は待ったなしだ」とし「ルールに基づく国際秩序が脅かされている国際情勢において、日韓、日米韓の戦略的連携がこれほど必要なときはない」と強調した。
騙すのは日本の外務省
――岸田首相は韓国で人気がありますね。
鈴置:「自民党の宏池会は言うことを聞いてくれる」というのが中国と韓国での定説です(「尹錫悦はなぜ『キシダ・フミオ』を舐めるのか 『宏池会なら騙せる』と小躍りする中韓」参照)。
実際、佐渡金山の問題で韓国は岸田政権を騙すことに成功しかけました。「推薦(登録申請)に動いたら“拒否権”を発動する」と韓国に脅された日本の外務省はそのままメディアにリーク。
「『佐渡金山』推薦見送りへ」(1月20日、読売新聞)、「佐渡金山 推薦見送りで調整」(1月21日、朝日新聞)、「佐渡金山見送りへ」(同、毎日新聞)などと新聞に書かせ「登録断念」の空気を作りました。
外務省の陰謀を見てとった安倍元首相が岸田首相を説得、日本は一転して登録申請に踏み切ったのです。そもそも、韓国に拒否権などありません。登録申請に動く日本を見て韓国政府は大慌てしました。韓国が反対しようが、ユネスコ世界遺産委員会で3分の2の国が賛成すれば認められるのですから。
また、外務省はしきりに「日韓関係改善を求める米国から怒られる」とリークしていましたが、登録申請を決めた後もそんな現象は起きていません。
――韓国ではなく、日本の外務省に騙されるのですね。
鈴置:その通りです。岸田氏は外相時代もしばしば韓国に騙されました(「岸田首相から3匹目のドジョウ狙う韓国 米中対立で日本の『輸出規制』が凶器に」参照)。
ただ厳密に言えば、韓国政府とつるんだ日本の外務省に騙された部分が大きいのです。首相就任後も「佐渡の金山」で外務省に騙されましたし、中央日報が引用した「日韓関係改善は待ったなし」との発言も外務省の振り付けと言われます。
…
メディアを含め韓国の対日外交は空回りしているなあ、と見ていたら、わずかですが冷静な分析を発見しました。中央日報のイェ・ヨンジュン論説委員の「【時視各角】韓日『可能な次善』が最善策だ」(7月12日、日本語版)です。
・[日本製品]不買運動に出た韓国の大衆には安倍氏さえ消えれば韓日関係が改善されるだろうという漠然とした期待感があった。だが安倍氏の後に続いた菅義偉前首相や岸田文雄現首相も韓国に対する立場は変わりがなかった。
・安倍氏が不帰の客となったいまでもそうした期待があるようだ。岸田首相は安倍「上王」の顔色をうかがうほかなかったがこれからは態度を変えるだろうという期待だ。安倍氏が属する派閥の清和会と岸田首相が属する宏池会の政策性向を比較するもっともらしい分析まで付け加える。
・こうした期待は保守本流と傍系が逆転した自民党派閥間の力学関係の変化、派閥間の政策差別性の希薄にともなう「総保守」への収束現象、特に韓日関係懸案に対する一致した声などをすべて無視してこそ到達できる楽観論ないし希望的観測にすぎない。
日本研究界に爆弾発言
――日本をよく見ている韓国人もいるのですね。
鈴置:ある意味、爆弾発言です。韓国の日本専門家たちは自民党の派閥分析をやってみせ、素人を煙に巻くのを常套手段にしてきた。それを「古い手口」と決め付けたのですから。
それに「キシダなら韓国の言いなりになる」という楽観論を否定したら、韓国には打開策がないことになってしまう。実は、この記事の結論は「日本も譲歩せよ」と至って平凡でした。
日本が容易に譲歩しないことは分かっているイェ・ヨンジュン論説委員も「ここはなんとかキシダに譲歩させる」という案しか考えつかなかったのでしょう。韓国の苦境が分かる記事でした。
学びがある! 191
分かりやすい! 444
新しい視点! 135
ワトソン君岸田首相は、韓国の言いなりではありません!
外務省の言いなりに見える林外相の交代を目標に
黒井確かに安倍元首相という強力なアドバイザーを岸田首相は失った。だが失われてしまったからこそ、後戻りはできぬと覚悟を強く持つこともある。それがこの前の参院選の結果だ。
ワトソン君岸田首相、首相になった後も外務省に騙されかけたんですね・・・。
黒井内側の敵に対する戦い方を安倍元首相は熟知していたからな。韓国とつるむ省庁やメディアこそが真の敵だ。
ワトソン君でも、同じ失敗は繰り返さないと思います!
黒井アベ憎しで叩きまくって退陣した後、菅元首相も岸田首相も韓国に対する基本姿勢は変わらなかった。韓国が慰安婦賠償判決という後戻りできないレッドラインを踏み越えたのが最も大きい。岸田首相はさらに強硬になるだろう。
ワトソン君ネットユーザーの反応です!
・慰安婦合意は、最初は自民党の保守派が仰天する程韓国に譲歩した物でした。安倍元首相だからガマンできましたけど、岸田首相は自民党の保守派を抑えられません
・今の日本がするべき事は、次の内閣改造で外相を交代する事です
・左派の攻撃を受けてくれた安倍元首相がいなくなるのは、岸田首相にとっては不安です
・懸念されるのは、外務省の暴走です。目立ちたがりの外相を交代して下さい
黒井林外相の失点って何だっけ?ああこの記事でもある竹島EEZの海洋調査か。
ワトソン君何となく、中国寄りの人に見えますよね・・・。でも、岸田首相は二階さんを除外したし、何とかなると思います!
黒井いやマジでそれ。あの劇的な総裁選からもうすぐ1年だけど、一気に何でも変えられるわけではない。少しずつ、だが着実に日本の国益を手繰り寄せてほしい。韓国を突き放し、絶対に妥協しない姿勢を永続的なものにしよう。
ワトソン君韓国の皆さん、日本は令和時代で復活します!韓国とはもう関係がなくなるし、助ける事もありません!さようなら!