プーチン大統領「併合宣言」は失敗か ウクライナが南部2集落を奪還、続く反転攻勢 敗走相次ぐロシア軍に国内からも批判強まる


プーチン大統領「併合宣言」は失敗か ウクライナが南部2集落を奪還、続く反転攻勢 敗走相次ぐロシア軍に国内からも批判強まる

ロシア国旗

【写真】ウクライナ軍の攻撃で破壊されたとするロシア軍陣地

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日のビデオ演説で、南部ヘルソン州の2集落を奪還したと表明した。東部ドネツク州の要衝リマン奪還を発表したばかりだが、反転攻勢が続いている。

米シンクタンク、戦争研究所は2日、ロシア国営メディアがリマンでの敗走を嘆き、部分動員令の組織的な失敗を批判するなど報道に変化が出ていると分析した。国営テレビの出演者は4州併合を非難、現状でロシアに4州を支配する能力があるのかと疑問を呈した。

「現場を離れて民兵らに戦闘を任せ、必要な通信や弾薬も供給しなかった」。ロシア軍のリマン退却を受け、プーチン氏に忠誠を誓う南部チェチェン共和国のカディロフ首長は1日、リマン防衛の責任者、中央軍管区のラピン司令官を名指しで批判した。

ラピン氏は7月、東部ルガンスク州制圧に貢献したとして、プーチン氏から「英雄」称号を授けられた。カディロフ氏がゲラシモフ参謀総長にリマン陥落の危険を訴えた際、ゲラシモフ氏がラピン氏の肩を持ち取り合わなかったとも暴露した。

戦争研究所は、カディロフ氏の発言について、プーチン大統領の指導力低下にも影響を与え、プーチン氏自身もこうした危険性に気付いている可能性が高いとした。

米国防総省高官は、露軍が士気低下などの課題に直面していると指摘。英国防省は「ロシア国民による軍上級司令官への批判と圧力がさらに強まるだろう」と予測した。



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