計画停電を行っているウクライナ首都キーウの町並み=11日
(CNN) ウクライナのエネルギー当局は19日、数日にわたるロシアの巡航ミサイルとドローン(無人機)による壊滅的な攻撃で国内の発電能力の少なくとも40%を失ったため、緊急および計画停電を実施せざるを得なくなったと明らかにした。
ウクライナのエネルギー相の顧問オレクサンドル・カルチェンコ氏は「残念ながら、新しいデータによるとインフラと発電能力の約40%が深刻なダメージを受けている」と述べた。
カルチェンコ氏は「復旧・修復作業が進行中だが、奇跡はある程度までしか起こらない」と国営テレビで放送された声明で述べ、「したがって、送電網に過大な負荷をかけないよう、今日と明日は緊急停電だけでなく計画停電も想定しておく必要がある」と説明した。
ウクライナの国営電力会社ウクレネルゴは19日、ミサイル攻撃を受けて電力使用制限の導入を余儀なくされている利用者に「理解と支援」を求めた。
同社は20日午前7時から午後10時までウクライナ全土で電力使用が制限される可能性があるとした。「停電は交互に行われる見込みだ。停電する時間は地域の配電会社によって決定されるが、4時間以内だ」と声明にはある。
「戦場でウクライナ軍に太刀打ちできない敵が、再び民間のエネルギーインフラを攻撃してきた。したがって、明日は消費者に対して慎重に計算された使用制限を適用する。システムをバランスよく機能させるために実施しなければならない」と同社は述べた。