独米、レオパルト2とエイブラムスのウクライナ提供を正式発表

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ドイツと米国がレオパルト2とエイブラムスの提供を正式に発表、ここにレオパルト2保有国からの提供予定分を加えてウクライナに戦車大隊を3つ(レオパルト2装備2個+エイブラムス装備1個)編成するつもりだ。

諸兵科連合部隊をウクライナ軍に与えて、終わりのない消耗を強いられる塹壕戦から機動戦への転換を図るつもりなのだろう

ドイツのショルツ首相は25日「ウクライナにレオパルト2A6を14輌提供する」と正式に発表、さらにピストリウス国防相は「ファーストステップとして連邦軍の在庫から比較的新しいレオパルトを提供し、パートナーと共に最初の戦車大隊をウクライナに提供する予定だ。さらにセカンドステップとして旧型のレオパルトで2つ目の戦車大隊を編成する必要があるが、これには少し時間(恐らく保管状態のものを再整備するという意味)がかかる」と明かしたが、訓練・保守体制の構築・スペアパーツの供給を含むレオパルト2A6の提供は「3ヶ月以内」が目標らしい。

独米、レオパルト2とエイブラムスのウクライナ提供を正式発表

出典:U.S. Army photo by Markus Rauchenberger

ピストリウス国防相が言及した「パートナー」とはポーランド(レオパルト2×14輌提供を表明済み)、オランダ(レオパルト2A6×18輌提供を検討中)、フィンランド(Stridsvagn122提供を検討中)、ノルウェー(レオパルト2A4NO×8輌提供を検討中)のことで、新たにスペインのロブレス国防相が「レオパルト2(保管中のA4である可能性が高い)を提供できる用意がある」と発表した。

ドイツのSpiegel紙も「欧州の同盟国はレオパルト2をウクライナに提供して40輌で構成された戦車大隊を2つ編成する予定だ」と述べているので、レオパルト2の提供規模は最低でも80輌以上になると思われる。

独米、レオパルト2とエイブラムスのウクライナ提供を正式発表

出典:U.S. Army photo by Spc. Christian Carrillo

米国のバイデン大統領もショルツ首相の発表後「ウクライナにエイブラムスを31輌提供する」と発表、約4億ドルのパッケージには約70トンのエイブラムスを牽引できる8輌の戦術車輌、120mm砲弾などの必要な弾薬、訓練、メンテナンス、これを維持するための資金が含まれているが、これを提供するには「時間がかかる(提供資金の出処がPDAなのかUSAIなのか明かしていない)」と述べているので、レオパルト2提供よりも時間がかかるかもしれない。

どちらにしても欧米は西側製装備で構成された諸兵科連合部隊をウクライナ軍に与えるつもりで、終わりのない消耗を強いられる塹壕戦から機動戦への転換を図るつもりだ。

独米、レオパルト2とエイブラムスのウクライナ提供を正式発表

出典:Головне управління розвідки Міністерства оборони України

因みにウクライナ国防省情報総局は25日「Baykarから新たに2機のTB2を無償で受け取った。最も困難な時期に妥協のないサポートを提供してくれるBaykarに我々は永遠に感謝する」と発表。

レズニコフ国防相は侵攻後に受け取ったTB2について50機(昨年6月時点)だと言及し「7月中に追加のTB2が幾つか届く」「数十機の追加購入」とも明かしているので、Baykarの無償提供分と合わせると相当数のTB2(BaykarによるTB2の年間生産数は約200機)がウクライナに引き渡されている可能性が高い。

独米、レオパルト2とエイブラムスのウクライナ提供を正式発表

出典:Department of Defense

追記:米国のエイブラムスがウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)を通じて提供されることを確認、つまり大統領権限(PDA)で米軍備蓄からの提供するのではなく「USAIの資金でメーカーから新たに購入して提供する」という意味で、保管状態にあるエイブラムスをオーバーホールした後に提供するため「時間がかかる」という認識なのだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Photo: SGM Marco Dorow, German Army

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