戦車提供を巡る舞台裏、米国はドイツとの協調をスキップしようとした

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米国とドイツの戦車提供を巡る舞台裏について独政府筋は「強力な兵器のウクライナ供給に関するステップを一緒に作ることは当初から決まりごとだったのに、米国は戦車供給で我々との協調をスキップしようとした」と述べている。

西側戦闘機の提供を早く実現したいならドイツに働きかけるのではなく、米国=バイデン大統領を動かした方が早いという意味だ

ロイターは関係者の証言を交えて米国とドイツが戦車提供に至る舞台裏を報じており、この内容を要約すると西側製の榴弾砲、自走砲、多連装ロケットシステム、防空システム、歩兵戦闘車などのウクライナ提供は常に米国とドイツが協調して実施してきたが、西側製戦車の提供についてだけは「ドイツがレオパルト2をウクライナに提供すべきだ」と米国が圧力を加え、単独で戦車提供を行いたくないドイツは何度も「米国がエイブラムスの提供に応じればドイツもレオパルト2を出す」と抵抗。

戦車提供を巡る舞台裏、米国はドイツとの協調をスキップしようとした

出典:Photo: SGM Marco Dorow, German Army

独政府筋は「強力な兵器のウクライナ供給に関するステップを一緒に作ることは当初から決まりごとだったのに、米国は戦車供給で我々との協調をスキップしようとした」と述べており、最終的にバイデン大統領が「戦車提供を巡る米独の対立がウクライナ支援の協調性を台無しにする」と判断、時間がかかるもののエイブラムスの提供に応じたというのが真相らしい。

米国がエイブラムス提供を渋ったのは「複雑で運用に手が掛かる」「米軍仕様を出せない」「輸出仕様を用意するのに時間がかかる」といった問題に加え、米当局者は「エイブラムス提供に1輌辺り1,000万ドル以上(訓練費用や維持費用込み)もかかる」と述べているので、膨らみ続けるウクライナ支援の費用負担も計算に入っていたのだろう。

戦車提供を巡る舞台裏、米国はドイツとの協調をスキップしようとした

出典:Steffen Hebestreit

つまりウクライナに提供する武器制限は米国とドイツが主導しており、ショルツ首相は単独での武器提供には絶対応じないため、西側戦闘機の提供を早く実現したいならドイツに働きかけるのではなく、米国=バイデン大統領を動かした方が早いという意味だ。

まぁドイツを批判することでショルツ首相がバイデン大統領を動かすという構図なら、本当に損な役回りとしか言いようがない。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Markus Rauchenberger

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