ウクライナ侵攻385日の戦況、ウクライナ軍が守るバフムートは刻々と状況が悪化

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シルスキー陸軍司令官は15日「敵はバフムートを包囲しようとして失敗し続けている」と発表したが、露ワグナーがバフムート近郊のザリズニャンスキーを制圧、市内でも中心部向けて前進し続けており、刻々と状況は悪化している。

米国がウクライナに歩み寄った格好だが、バフムートを取り巻く状況に明るい話題はない

バフムートがもつ戦略的価値や戦況について西側諸国とウクライナでは見解が異なり、西側諸国の国防当局者は再三「同地を失っても戦局的に大きな変化はなく、ロシアが仕掛ける消耗戦に付き合えば準備中の反攻作戦に影響が出るので撤退すべきだ」と主張、この様な西側諸国の見解にゼレンスキー大統領もウクライナ軍も「この戦争におけるバフムートの重要性や価値は高まっている」と反論、増援を送って防衛を強化しつづけているため「ウクライナと西側諸国(特に米国)の相違が拡大している」と報じられていた。

ウクライナ侵攻385日の戦況、ウクライナ軍が守るバフムートは刻々と状況が悪化

出典:DoD photo by U.S. Navy Petty Officer 2nd Class Alexander Kubitza

このような報道を気にしているかは不明だが、米国のオースティン国防長官は15日「バフムートの重要性を決めるのはゼレンスキー大統領で、彼が防衛強化のため増援を送ると決定したのなら、それは優位性を保つため必要なことなのだろう。(バフムートに)どれだけ留まるのかを決めるのはゼレンスキー大統領で他の誰でもない。繰り返しになるが戦場での決定がどうであれ、我々の目標はゼレンスキー大統領を確実に支援することだ」と発言。

オースティン国防長官の発言は「バフムートの重要性や価値が高いと考えるウクライナ側の意向を尊重し、これを貶めるような発言(撤退の示唆)を控える」と解釈するのが妥当で、米国がウクライナに歩み寄った格好だが、バフムートを取り巻く状況に明るい話題はない。

ウクライナ侵攻385日の戦況、ウクライナ軍が守るバフムートは刻々と状況が悪化

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

シルスキー陸軍司令官は15日「敵はバフムートを包囲しようとして失敗し続けている」と発表、ウクライナ軍は限定的な反撃でイワニフスキーに迫っていた敵部隊を数百mほど南へ追い払い、ワグナーに奪取されていたクロモヴェ近くの塹壕を取り戻すことに成功したが、ワグナーがザリズニャンスキーを支配していることが視覚的に確認(リンク)され、クロモヴェ方面に対する大規模な攻撃を行い00506を物理的に遮断するための足場を築いたらしい。

さらに問題なのはバフムート市内の状況で、MiG-17モニュメント付近で前進するワグナー部隊は行政庁舎周辺に通じるメインストーリー(korsunskogo.st)を超えてT0504に近づいており、市内南部の住宅街を守っていたウクライナ軍は「バフムト川沿い」と「線路沿い」に前進する敵に包囲されるのを恐れ後退した可能性が高く、北部より南部の攻撃が先に市内中心へ到達するかもしれない。

ウクライナ侵攻385日の戦況、ウクライナ軍が守るバフムートは刻々と状況が悪化

出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

クロモヴェ方面に対する大規模な攻撃を行い00506を物理的に遮断するための足場を築いたという話が真実の場合、ロシア軍はバフムート郊外と市内でウクライナ軍の退路を脅かし始めたという意味になるので、市内で戦うウクライナ軍の補給は更に苦しくなるだろう。

因みにシルスキー陸軍司令官は「クピャンスク方面とリマン方面でも敵の攻撃が激しくなっている」と言及しているが、ロシア軍がクピャンスク方面のフリャニキフカを支配している視覚的な証拠(ウクライナ軍がフリャニキフカに駐留するロシア軍兵士をドローンで攻撃する様子を公開=リンク)が登場した。

ウクライナ侵攻385日の戦況、ウクライナ軍が守るバフムートは刻々と状況が悪化

出典:GoogleMap クピャンスク周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍参謀本部は引き続き「ドヴォリチナとマシュティフカで敵を撃退した」と述べており、もしかするとロシア軍は先にドヴォリチナを確保、その後にオスキル川の両岸からクピャンスクに迫るつもりなのかもしれない。

バフムートにゼレンスキー大統領が決定を下す、今後も防衛して保持する
ウクライナ侵攻383日の戦況、露ワグナーはスラビャンスク方向に道路を北上

 

※アイキャッチ画像の出典:СИРСЬКИЙ



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