(CNN) ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏は21日、ウクライナ東部で約束していた領土をすべて掌握したとして、前線から全部隊を撤退させる方針を示した。
プリゴジン氏はSNS「テレグラム」を通し、ロシア国防省に拠点を引き渡して25日に撤退すると予告。来月1日までにはワグネル戦闘員を1人残らず引き揚げ、再編成や訓練が済むまで前線に出さないと述べた。
プリゴジン氏はまた、ウクライナ東部の激戦地バフムートにウクライナ軍の兵士は1人も残っていないと強調し、現在ワグネルが捕虜を取っていないのはそのためだと語った。同氏が20日にバフムート掌握を宣言したのに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は完全に掌握されたわけではないと主張していた。
ただしプレゴジン氏はこれまで、誤解を招く性急な発言を繰り返してきた経緯がある。一部の発言は後になって撤回された。