菅義偉官房長官は9日の閣議で、天皇陛下に2020年東京五輪・パラリンピック両大会の名誉総裁ご就任を要請するため、安倍晋三首相が宮内庁に依頼の手続きをとると報告した。1964年東京大会では五輪は昭和天皇が、パラリンピックは当時皇太子だった上皇さまが名誉総裁を務められた。今回は両大会の名誉総裁を統一することで、パラリンピックも五輪と同列に位置付ける意味合いがある。
大会の開会宣言は、五輪は国家元首が行うと定めており、2020年東京大会はパラリンピックも含め、陛下が行われることが予想される。菅氏は記者会見で「天皇陛下が名誉総裁となり、日本国の象徴として開会の言葉を述べられることは、国民総参加による夢と希望を分かち合う大会の実現や、国際親善の観点からも有意義と考える」と述べた。