上京した高校生の「悔しい」に警察動く 偽ブランド品所持容疑で逮捕

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男が販売目的で所持していた帽子。「バレンシアガ」のブランド名が書いてあるが、警視庁の捜査で偽物と判明した=2023年6月28日午前10時53分、警視庁原宿署、御船紗子撮影

 原宿署によると、男は26日、渋谷区神宮前1丁目のビル内にある衣料品販売店で、バレンシアガの商標そっくりのロゴマークがついた帽子2点を客に売るため所持し、商標権を侵害した疑いがある。「私は雇われ店長で、偽物と知らなかった」と容疑を否認しているという。

 警視庁は店から、他に「ステューシー」「アディダス」「クロムハーツ」などの商標が付いた衣料品約200点を押収し、鑑定を進めている。

 新潟県の男子高校生(18)が3月下旬、同店で「シュプリーム」と「ナイキ」のロゴなどが入った服を買ったが、領収証をもらえず、袋がブランドのものでなかったため友人に相談。友人の助言で即日、別の買い取り店に持ち込んだところ、偽物の可能性を指摘されたという。

 男子高校生は春休みの旅行で友人4人と上京していた。高校生は署を訪れて「悔しいので取り締まって欲しい」と言い残し、新幹線で新潟に帰ったという。相談を受けた署などが捜査していた。(御船紗子)

朝日新聞社

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