日大アメフト部員を逮捕 大麻と覚醒剤を所持した容疑 大麻を認める

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日大アメリカンフットボール部の学生寮から出る捜査員ら=2023年8月3日午後2時31分、東京都中野区、西岡臣撮影

【写真】捜査員に促され、日本大学アメリカンフットボール部の寮を出て車に乗る男子学生(中央)=2023年8月5日午前9時11分、東京都中野区、御船紗子撮影

 捜査関係者によると、北畠容疑者は7月6日、寮の部屋にある鍵付き収納ボックス内に、覚醒剤約0・198グラムと乾燥大麻約0・019グラムを所持した疑いがある。収納ボックスは施錠でき、本人しか開けられないものだった。周囲に対し、大麻の所持を認め、錠剤については「使っていない」と話しているという。

 捜査関係者などによると、日大側に「アメフト部の寮内で大麻を使っている部員がいる」との情報が寄せられ、大学側は部員らの聞き取りなどをしていた。7月6日、大麻のような植物片などが見つかった。

 その約2週間後の18日、日大側から警視庁に「大麻のようなものが見つかった」との報告があり、警視庁が押収。植物片と錠剤の鑑定を進め、大麻と覚醒剤成分が含まれていることが確認された。警視庁は、報告まで約2週間かかった経緯についても調べるとみられる。

 関係者によると、日大は7月22日、部員の保護者向けの説明会を開催。その後に薬物の問題が表面化すると、日大は8月2日、「違法な薬物が発見されたとの事実は確認できておりません」とするコメントを公表。翌3日に警視庁の家宅捜索を受け、4日には、林真理子理事長らがアメフト部に関する記者会見を8日に開くと発表した。(御船紗子)

■日本大学アメリカンフットボール部での薬物をめぐる経緯

7月上旬以前 警視庁や日大側に薬物に関する匿名の情報提供

7月6日   日大側が学生寮内で植物片などを確認

7月18日   日大から警視庁に植物片などが見つかったと連絡

7月22日   日大が保護者説明会

8月2日   日大が「違法薬物は確認できていない」と表明

8月3日   警視庁が学生寮を家宅捜索

8月4日   日大が「8日に記者会見を開く」と表明

8月5日   警視庁が部員を逮捕

(捜査関係者らへの取材による)

朝日新聞社

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