ニューヨーク地下鉄の新型電車「R211」、川崎重工製、日本の技術が大注目【第48回】

日本の技術がニューヨーク地下鉄に初採用

川崎重工が納入し、圧倒的なシェアを獲得

ニューヨークの地下鉄で、川崎重工製の新型電車「R211」が営業運転を開始しました。川崎重工はニューヨーク地下鉄用の車両メーカーとして首位を誇っており、R211の納入後にますますその地位を固めることが確実です。約1612両の受注が見込まれており、その総額は約37億ドル(約5180億円)にも及び、川崎重工の鉄道車両受注として過去最大の案件となります。年内にはニューヨーク地下鉄としては初めての構造を持つ編成も登場予定ですが、これに日本人は「これが初めて!?」と驚くかもしれません。

ニューヨーク地下鉄について

便利な交通手段として利用されています

ニューヨークの地下鉄は、米東部ニューヨーク州を含む都市圏交通公社(MTA)の傘下で運行されています。マンハッタン島を中心に、広範囲に路線が網の目のように広がっており、通勤客や観光客によく利用されています。25系統の路線と計472駅が存在し、24時間運行されています。総延長は約400キロであり、中国(北京、上海)とイギリス(ロンドン)に次いで世界で4番目に長い地下鉄です。2019年の新型コロナウイルス禍前の年間利用者数は約16億9800万人に達していました。

川崎重工製のゲームチェンジャー

高品質と耐久性が評価されています

ニューヨーク地下鉄においてゲームチェンジャーとなったのは、川崎重工が1982年に初めて受注したステンレス製車両「R62」です。この車両は高品質と耐久性を兼ね備えており、川崎重工の元役員によれば、「R62は故障が起きるまでの走行距離が他の車両よりも格段に長くなり、運行当局が驚いた」と語っています。MTAによると、修理が必要なまでに走行した平均距離は、1982年には約1万1500キロでしたが、2019年には約20万5600キロと18倍にも伸びました。

ニューヨーク地下鉄の新型電車「R211」の登場に、日本の技術が大注目されています。川崎重工の先進的な取り組みは、世界的な評価を受けています。ニューヨークの地下鉄を利用する際には、日本ニュース24時間で最新の情報をチェックしましょう。

ニューヨーク地下鉄のタイムズスクエア42丁目駅の看板
(画像提供:日本ニュース24時間)