アイスマンのDNA鑑定が新たな説を生む!トルコ出身の可能性が浮上

氷河で発見されたアイスマンのDNA鑑定結果から、新たな説が浮上しています。ミイラの頭髪はなく、肌も色白ではなく濃かったことも判明しました。

アイスマン

トルコ南部出身の可能性が指摘される

1991年にアルプスで発見された男性のミイラが、最新のDNA鑑定によってトルコ南部の出身である可能性が浮上しました。科学誌『セル・ジェノミクス』によると、このミイラはイタリアとオーストラリアの国境付近で見つかり、銅の斧や弓矢も一緒に発見されました。このミイラは「エッツィ・ザ・アイスマン」と呼ばれ、約5000年前のハンターであり、背中に矢が突き刺さっていたために死亡していました。年齢はおよそ45歳と推測されています。しかし、初期の鑑定結果とは異なり、頭髪がなく、肌の色も色白ではなく濃かったことが判明しました。

DNA鑑定結果によるトルコの出身確率

DNA鑑定はアイスマンの腰の骨を用いて行われました。各民族の遺伝子情報と比較すると、この男性ハンターはトルコの南部、具体的にはアナトリア地方の出身である可能性が92%の確率で示されました。現在のヨーロッパの人々の遺伝子は大きく3つのグループに分けられていますが、このミイラはアナトリア地方のグループだけで構成されていると考えられています。また、肥満や糖尿病のリスクを抱えていたことも明らかになりました。

この新たな発見により、アイスマンの出身地や彼が属していた民族についての理解が深まることでしょう。

(引用元:日本ニュース24時間