どうすればよかった?台風の予測外の動きに振り回された夏休み…狂う旅程 石垣島で身動きが取れなくなった記者が痛感した準備の大切さ

台風6号による想定外の進路に閉じ込められた夏休み

台風6号で身動きが取れず、石垣島のホテルの部屋で家族と取った食事=8月3日
(写真:47NEWS)

夏休みに家族と一緒に沖縄を訪れましたが、台風6号のために実質3日間も閉じ込められることになってしまいました。台風が近くを通過することは予測されていましたが、東シナ海での迷走や沖縄でのUターンは想像できませんでした。このような状況になるとは思っていなかったので、身動きが取れなくなることに驚きました。

予定より2日遅れでようやく帰京できましたが、出勤日に間に合わず、職場に迷惑をかけてしまいました。自然災害に巻き込まれる可能性は旅行中にあることは当然ですが、私たちはあまり重く受け止めていませんでした。しかし、この経験を通じて、旅行の前に準備をきちんとすることの重要性を痛感しました。ただ、どのような準備をすればいいのか、どのような心構えを持てばいいのか、考え込んでしまいました。お盆の帰省シーズンには、台風7号によって足止めを余儀なくされた人も多かったことでしょう。私たちの家族旅行の苦い思い出を振り返りながら、準備について一緒に考えていきましょう。(共同通信=岡本拓也)

台風の予測と実際の進路のずれ

沖縄・八重山諸島にある西表島は、マングローブの森や透明度の高い海が魅力の世界自然遺産です。私は学生時代に訪れたことがあり、小学生の子どもたちにも経験させたいと思い、妻と一緒に4人で西表島に行くことにしました。

旅行の予定は7月29日から8月2日で、羽田空港を出発して石垣島を経由し、その日のうちに西表島に到着する予定でした。台風6号が近づいていることは出発前に確認していました。沖縄へ夏に旅行する方にとっては、台風の進路情報は最も気になります。当時の気象庁の予報では、31日から8月1日にかけて台風が沖縄本島に近づき、3日には中国大陸へ抜けると予測されていました。米海軍の情報も同様な予測をしていました。海でのアクティビティには影響が出るかもしれませんが、石垣島から羽田へのフライトには問題がなさそうでした。

現地では7月30日も晴れていましたが、八重山諸島近海では徐々に波が高くなっていきました。民宿のオーナーからのアドバイスもあり、予定より早く西表島を出発して石垣島に戻ることにしました。移動手段は船だけで、波が高くなると船は出なくなる可能性があるため、2日のフライトに間に合わないのではないかと心配しました。

7月31日の朝、石垣島に移動しました。風はまだ弱く、雲も広がっていましたが、晴れ間も見えました。西表島で思う存分遊ぶことができなかったことは少し心残りでしたが、石垣島に早めに戻ってくることができたので、2日に予定通り帰ることができると安心していました。

ソースリンク: 日本ニュース24時間