容疑者の遺骨を教会へ安置 26人犠牲の北新地ビル放火殺人

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大阪・北新地ビル放火殺人事件で26人が犠牲になりました。容疑者である谷本盛雄氏(当時61歳)も自ら命を絶ちました。彼の遺骨は、大阪市西成区にあるメダデ教会の西田好子牧師(73歳)によって引き取られ、教会に安置されました。西田牧師は再犯を繰り返さないよう前科者の更生支援や野宿者の生活立て直しに力を注いでいます。遺骨はこれまで市立北斎場で保管されていました。

教会での納骨の儀式

教会で遺骨の納骨の儀式が行われ、約20人の信者が出席しました。西田牧師は谷本容疑者の写真を添えた骨つぼの前に立ち、死後洗礼を授け、聖餐式を執り行いました。「自分のやった罪の重さはしっかりと受け止めなさい。それでも、あなたの人生はつらかったことを、哀れんでくださる方もいることを教えたかったのです」と西田牧師は語りました。その後、信者たちは賛美歌を歌いました。

谷本容疑者の過去の事件

谷本容疑者は以前、長男に対する殺人未遂事件を起こし、服役していました。出所後、彼は再就職を試みましたが、「面接で良いところまで進んでもネット検索で前科が分かり断られてしまう」と周囲に愚痴をこぼしていました。大阪府警は、彼が孤独や生活苦によって自暴自棄になり、放火事件を起こしたとの見方を示しています。

この記事の情報元: 日本ニュース24時間