道の駅「屋根付き駐車場」でキャンプにバーベキュー、とんでもない「迷惑駐車」に現場苦慮「本来は妊婦や身障者用なのに」

道の駅「朝霧高原」の屋根付き駐車場

地元の特産品を味わったり、休憩に利用したりする「道の駅」で、最近「迷惑駐車」が問題となっています。

道の駅の本来の目的を守りたい

全国に登録されている1200の道の駅は、24時間利用できる駐車場を提供しています。しかし、本来は身障者や妊婦のために設けられた「屋根付き」の駐車場が、バイカーの雨宿りやキャンプ・バーベキューに利用されているのです。

このような行為は明らかに「マナー違反」ですが、法的には「違法」ではありません。そのため、道の駅側は対応に苦慮しています。

国道事務所が問題提起

国交省の国道事務所は、愛媛県の道の駅「みかわ」の屋根付き駐車場に複数のバイク乗りが利用しているのを目撃し、今年8月に公式X(旧ツイッター)で「配慮」を呼びかけました。

同じく静岡県の道の駅「朝霧高原」でも、屋根付き駐車場で自家用車に乗った人たちがバーベキューをしていたとして、対応を求める声が上がりました。

屋根付き駐車場の意図と問題点

屋根付き駐車場は、2009年に身障者用の駐車スペースとして作られました。雨に濡れることなく車椅子で移動するために重要な場所なのです。

2020年3月からは、子育て支援のために妊婦も利用できるようになりました。駐車場には車椅子マークだけでなく、妊婦を表すピクトグラムも表示されています。

道の駅「朝霧高原」の支配人によると、バーベキューの画像は利用客が迷惑な行為を撮影したものだと言います。キャンプ人気の高まりと共に、マナーを守れない人たちも増えているのです。

対策と課題

道の駅側では、従業員が巡回して注意喚起を行っています。また、悪質な場合には通報することも検討しています。

国交省によると、屋根付き駐車場は全国281駅で整備されていますが、国が管理するのは269駅に過ぎません。地方自治体や他の道の駅では、予算の関係で屋根付き駐車場の整備が難しい状況です。

国交省は、「迷惑駐車」については各現場ごとの課題と位置付けています。マナーやコミュニケーションを通じて利用者が気持ちよく使えるようにすることが重要と考えています。

この問題は道の駅全体の課題であり、改善にはさまざまな工夫が必要です。私たち一人ひとりが配慮し、理解を深めることが大切です。

引用元リンク: 日本ニュース24時間