コンゴ共和国で軍事クーデターが発生したとの報道について、同国のメディア相が否定しました。この情報は、現地メディアやソーシャルメディアで拡散されていますが、フェイクだということです。
クーデター情報はフェイクだと断言
コンゴ共和国のティエリー・ムンガラ通信・メディア相によると、「ブラザヴィルで深刻な事態が進行中だという情報はフェイクだ」ということです。これにより、クーデターは起こっていないことが明らかになりました。
情勢不安を煽る情報戦の一環かもしれない
一部の現地メディアやソーシャルメディアでは、コンゴ共和国の大統領警護隊の司令官がクーデターを起こしたと主張しています。しかし、コンゴ共和国の主要メディアはクーデターについて特に報じておらず、情報の信憑性は疑わしいです。
このクーデター情報は、コンゴ共和国の情勢不安を煽る情報戦の一環かもしれません。しかし、これを仕掛けたのが誰なのかはまだ不明です。
背後にロシアの影?
コンゴ共和国だけでなく、最近ではスーダン、ニジェール、ガボンでも軍事クーデターが発生しています。これらの事件の背後には、ロシアの民間軍事会社「ワグナー」の影が見え隠れしていました。
したがって、このクーデター情報の発信源はロシアかもしれません。
参考:Mali, Niger, Burkina Faso sign mutual defence pact
なお、クーデターで権力を奪取したマリ、ブルキナ・ファソ、ニジェールは相互防衛協定に署名しており、攻撃を受けた場合には互いに軍事支援を行うことが義務付けられています。
終わりの見えないスーダン内戦やニジェールの情勢不安、それに伴う軍事介入など、アフリカの情勢は非常に不安定です。
この記事のアイキャッチ画像は、Présidence de la République du Congoより提供されています。