10月から変わる暮らし インボイス、コロナ治療費の負担、値上げも

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10月1日から、私たちの暮らしに関わるいくつかの制度や仕組みが変わる予定です。新型コロナウイルスの患者支援の方法が変更され、新たにインボイス制度が導入されます。また、食品の値上がりも予想されています。今回は、これらの主な変更点をまとめました。

新型コロナに関する変更

まずは、新型コロナウイルスに関する内容からご紹介します。新しい制度では、新型コロナウイルスの患者に対する治療費について、全額公費支援の方法が見直されます。これにより、患者の所得に応じて3000円から9000円まで負担金が設定されます。負担割合によって、支払う金額が異なります。1割負担の方は3000円、2割負担の場合は6000円、3割負担の方は9000円となります。

また、入院医療費に関しては、高額療養費制度が適用され、最大2万円の補助金が支給されますが、10月からは1万円に減額されます。また、新型コロナウイルス患者向けの病床確保料や診療報酬の特例も縮小される予定です。

インボイス制度の導入

次に、インボイス制度についてご説明します。これは、複数税率(10%と8%)に対応した消費税の仕入れ税額控除の方式で、品目ごとの消費税率や税額を取引時の請求書に明記する「インボイス(適格請求書)」の発行と保存が必要になります。正確な消費税の納税が求められるため、主に事業者が対応する必要があります。

最低賃金の引き上げ

10月から、最低賃金も引き上げられます。都道府県ごとに順次実施され、引き上げ額は39円から47円になります。全国平均では、初めて時給1000円を超え、1004円に増えます。

食品の値上がり

資材価格の高騰などの理由により、ペットボトル入り飲料や日本酒、ハムや菓子などの食品の値上げが予想されています。帝国データバンクによると、10月だけで4533品目が値上げされ、今年1年で計3万品目以上の値上がりが見込まれています。

酒税法の改正

改正酒税法の施行により、ビールの価格なども変動する見通しです。ビールの税額は、350ミリリットル当たり70円から63円35銭に引き下げられます。一方、第3のビールは同37円80銭から発泡酒と同じ46円99銭に引き上げられます。税額の変動に伴い、小売価格にも影響が出るでしょう。清酒や果実酒などの醸造酒には、1キロリットル当たり10万円の税率が統一されます。

広告の規制強化

インターネット上の広告のあり方が変わるかもしれません。今まで一般の口コミを装い、商品などを宣伝する「ステルスマーケティング(ステマ)」が景品表示法の規制対象になる予定です。広告と判別が難しい場合でも、事業者の広告であることを明示する必要があります。ただし、インフルエンサーは規制の対象外となります。

以上が、10月から変わる暮らしに関する主なポイントです。新型コロナウイルスの治療費負担の変更やインボイス制度の導入など、我々の生活に影響を及ぼす変更点がいくつかあります。これらの変化に備えて、今後の生活を計画していきましょう。

参照リンク: 日本ニュース24時間