「緊急警告灯」を押すと何が起こる?無人島の最終便に乗り遅れた人のための便利な案内板

猿島

「最終便に乗り遅れた方はこのスイッチを押してください」という案内板の画像が、Twitter上で話題になっています。これは神奈川県横須賀市にある無人島・猿島にある案内板だそうです。では、この緊急警告灯のスイッチを押すと一体何が起こるのでしょうか?運営に取材したところ、興味深い情報を聞くことができました。

猿島への船出と同時に海上保安庁への通報も行われる

まず、猿島について少し紹介しましょう。猿島は東京湾にある唯一の自然島で、横須賀市の船乗り場から船を使って約10分で訪れることができます。昔は旧日本軍の要塞として使われていた歴史を持ち、現在では砲台跡などの旧軍施設を見ることができます。また、釣りやバーベキュー、海水浴などのアクティビティも楽しめます。

桟橋に設置された案内板

さて、猿島に行く際には気をつけなければならないことがあります。それは、最終便に乗り遅れると島に滞在することができず、船の乗船者数を厳密にカウントしているため、夜間滞在が禁止されていることです。そこで、猿島の船乗り場の案内板には「最終便に乗り遅れた方はこのスイッチを押してください」と書かれているのです。

では、実際にスイッチを押すと何が起こるのでしょうか?運営会社によれば、スイッチを押すと猿島に設置されている赤色灯が回転します。猿島を見ることができる位置に本社があり、赤色灯が光っていることでスタッフが気づきます。その後、運営会社と連絡を取り、気象海象の安全性の確認や人員の手配を行います。そして、問題がない場合には猿島に向けて迎えの船を出します。なお、夜間の場合には周辺の船舶や海上保安庁からの連絡もあります。また、案内板には、スイッチを押した後に必ず運営会社に電話するよう案内されています。なんだか頼もしいですよね。

最終便に間に合わなかった外国人が使ったケースもあるそうです。ただし、緊急警告灯の使用頻度は高くなく、日本人よりも外国人の方が理解できなかったケースが多いようです。運営会社は、日本人の利用はかなり少なく、2年に1度程度しか使われないそうです。

この便利な緊急警告灯の存在は、猿島への旅行を計画する際に安心感を与えてくれます。最終便に乗り遅れた場合でも、迎えの船を呼ぶことができるので安心ですね。また、この案内板の真偽について運営会社は「事実でございます」と回答しています。

もし、猿島への旅行を計画しているなら、ぜひこの緊急警告灯について知っておくと良いでしょう。安心して楽しい時間を過ごすことができます。

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