福岡市議の問責決議可決「なんかってお前!」怒声パワハラで可決されるも謝罪一転「否定」

小郡市の71歳男性市議が市職員に対して行ったとされるパワハラが問題視されています。この問題を受け、小郡市議会では市議の責任を問うための問責決議案が可決されましたが、謝罪した後に否定する発言があったようです。

音声データに残された怒鳴り声

福岡・小郡市の高木良郎市議(71)が激しく怒鳴り声を上げている音声データがテレビ西日本で公開されました。

市職員とのやり取りの中で高木市議は何度も大声で怒鳴り、さらに資料を机にたたきつけるというパワハラとも取れる行為を行っていたようです。

高木市議はかつて副市長を務めた経験もあります。

市議会によると、高木市議は2023年8月17日に小郡市役所内で約1時間にわたり職員に対してパワハラとなりかねない行為を行ったとされています。

机をたたき…「謝罪しろ!お前!」

市職員へのパワハラとも取れる言動は他にも記録されていたようです。

高木市議は机をたたきながら「お前〇×△!なんしよっとか!お前!〇×△なんか!その言い方は!なんかってお前!いまの言い方はなんかって!謝罪しろ!お前!」と叫んでいたとのことです。

市職員が謝罪すると、高木市議はさらに「なんか、いまの言い方は!馬鹿にしとっとか!」と言い、職員とのやり取りが続きました。

この問題を受けて小郡市議会では、高木市議に対して問責決議が行われ、賛成多数で可決されました。

小郡市議は「高木良郎議員に対し、議員としての責務を再認識し、議員としての高い倫理観を持つとともに、猛省を強く求めるものであります」と述べました。

高木市議は問責決議可決後、議場で謝罪しました。「そのことについては理由の如何にかかわらず、私が行った行為は問題であり、ご迷惑をおかけした本人、関係者に関しては、この場を借りて心から謝罪を申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」と述べたと報じられています。

謝罪からの“パワハラ”否定 進退は…

謝罪した後、高木市議は報道陣からの取材に対して自身の発言はパワハラにあたらないと主張しました。

記者が「ハラスメントの自覚は?」と尋ねると、高木市議は「市長はハラスメントと言うが、議会の方でハラスメントのハの字もない。それを私が敢えてハラスメントというのは別次元だと思う」と答えたとのことです。

問責決議には法的拘束力はありませんが、高木市議は「辞職するつもりはない」と述べています。

小郡市の加地良光市長は、「私は首長ですから、そういう職員を守らなくてはいけない立場にはあります。そういう弱い立場になりがちな職員が、胸を張って市民のために仕事ができる環境をしっかりと作っていかなければいけないと思う」とコメントしました。

(テレビ西日本)

日本ニュース24時間: source