ウクライナ軍の自爆型ドローン、ロシア軍設置のネットを回避して攻撃

ウクライナとロシアの軍事衝突において、ウクライナ軍の自爆型ドローンが注目を集めています。ロシア軍は道路上の電信柱にカモフラージュネットを設置していましたが、ウクライナ軍は新たなアプローチでこれを回避しています。

ロシア軍とウクライナ軍の対立

2022年夏、ロシア軍の侵攻によりウクライナは量産可能なFPVドローンの開発に着手しました。その中でも「KH-S7」というドローンは海外製のコンポーネントと3Dプリンターで作られ、1kgの爆発物を搭載して7km先の目標まで飛行することができると報じられています。

ウクライナ軍はこのドローンの作戦使用を正式に承認し、森の中にあるロシア軍の陣地を攻撃する映像を公開しました。この攻撃方法には国外のディフェンスメディアも大きな関心を寄せています。しかし、今度はロシア側も自衛のための対策を見つけ出しました。

ウクライナ軍の対抗策

ロシア軍はバフムート近郊の電信柱にカモフラージュネットを設置していることが確認されました。ロシア人(TF SURICATS)によると、ウクライナ軍のドローンは道路を走行する車輌を前後から攻撃するため、このカモフラージュネットはそのような攻撃を防ぐために役立つと指摘されています。

しかし、ウクライナ軍のドローン操縦者はカモフラージュネットの妨害を回避するために、目標への衝突コースに角度を付けて飛行しています。現状の対策ではドローン攻撃を完全に抑制することは難しいかもしれませんが、ロシア人が提案する釣り糸でできた透明なネットやネットでカバーする範囲を増やすといった対策を行うことで、異なる結果が得られるかもしれません。

今後の展開

道路の全てをネットで囲うというのは実現性が乏しいため、ロシア軍が採用している「サンフール」の適用拡大が最も手っ取り早い解決策かもしれません。ただし、それには見た目の威厳とのトレードオフが伴うため、望ましくない可能性もあります。

この軍事衝突に関する最新情報については、国内外のディフェンスメディアで注意深く見守っていく必要があります。

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※アイキャッチ画像の出典:X(旧Twitter)経由のスクリーンショット

Source link: https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-militarys-suicide-drone-attacks-by-avoiding-nets-set-up-by-russian-military/