山東昭子参院議長(自民党)は1日の就任記者会見で、憲法改正について「七十数年の間に1度も国会できちんと議論されていないのは、ちょっと正常ではない」と述べた。その上で「毎年、憲法改正をしている国もある。参院の憲法審査会などが活発に動くことを期待している」と語り、国会での議論を促した。
山東氏は自民党出身。そろって記者会見に臨んだ立憲民主党出身の小川敏夫副議長は改憲議論について「結論ありき、数の力によって結論に持っていくという議論の在り方であってはならない」と述べた。「現行憲法に憲法改正の規定があるので、憲法改正そのものを否定することはありえない」とも語った。
山東氏は選挙制度にも言及。「人口が多いところだけが、議員の数を多く出すことには、私はあまり賛成ではない。議論しながら、制度を変えていくことが望ましいと思っている」と述べた。委員会質疑の際にパソコンの持ち込みを許可するなどの国会改革にも意欲を示した。