フィリピン軍参謀総長、米国と日本の安全保障分野の関係強化を発表

フィリピンのマルコス政権は、対米関係の強化に乗り出しています。そのため、南沙諸島の領有権を巡る中国との対立がエスカレートしています。この状況を受けて、フィリピン軍のロメオ・ブラウナー参謀総長は19日、「安全保障分野における米国と日本の関係を強化する」と発表しました。

フィリピン軍の戦力構成の変化

フィリピンと中国は南沙諸島の領有権を巡って対立しており、中国はフィリピン漁民を締め出すなどの行動をとっています。一方、フィリピンは中国との関係改善に努めたものの、マルコス政権は対米関係の強化を進めるため、国内基地の使用権拡大を承認しました。これにより、米軍が新たに獲得した基地は南シナ海や台湾を監視するのに適した位置にあると言われています。

中国との対立悪化に備えた関係強化

中国はフィリピンに対して圧力をかけるために、さまざまな妨害行為を行っています。中国海警局は補給船を放水で妨害したり、障害物を設置したりしています。これに対し、フィリピンは国際法に違反していると非難しました。そのため、フィリピン軍のロメオ・ブラウナー参謀総長は安全保障分野における米国と日本の関係を強化する方針を打ち出しました。

フィリピンの安全保障政策の特徴

フィリピンの安全保障政策は、米国依存ではなく多国間にまたがるタイプです。フィリピンはインド、イスラエル、トルコ、韓国、米国、日本などから武器を調達しており、戦力構成も中国との対立を視野に入れたものへと変化しています。安全保障政策と密接に結びつく武器調達先としては、スウェーデンからのグリペンやフランス、スペイン、韓国からの潜水艦などが挙げられます。

出典:Lockheed Martin

恐らく、フィリピンとの関係強化は武器調達の選定にも大きな影響を与えるでしょう。そのため、戦闘機の調達先としては再び米国のF-16Vが浮上する可能性があります。

まとめ

フィリピンのマルコス政権は対米関係の強化を進める一方、中国との関係も改善を目指しています。しかし、中国との対立が激化しているため、安全保障分野における米国と日本の関係強化が必要とされています。フィリピンの安全保障政策は多国間にまたがり、武器調達先も多岐にわたっています。このような状況を踏まえ、フィリピン軍は戦力構成の変化にも着目し、中国との対立に備えた戦略を進めています。

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