日本ニュース24時間特派員が独自の取材で、千葉・木更津市の海岸でワタリガニの“密漁”が問題になっていることを発見しました。今回の取材で、ワタリガニ密漁の背後に潜む真実が明らかになりました。
木更津市の海岸でワタリガニの“密漁”が問題に
蒸してもよし。タレに漬け込んでもよし。今が旬の一品、ワタリガニ。その新鮮なワタリガニを手に入れるために、木更津市の直売所には地元の漁業者が水揚げしたワタリガニが豊富に並んでいます。
しかし、このワタリガニを巡って問題が発生しているようです。
うお屋・板倉朋子さんによると、「ワタリガニなどの漁獲量が減っているため、無断で持ち去られるのは困ります。木更津産のワタリガニを無断で取る人物が後を絶たないそうです」とのことです。
暗闇を照らす1つの光が海岸に
10月24日、番組取材班が木更津の海岸を訪れると、海面の高さのために中に入ることはできませんでした。しかし、潮が引いた午後8時ごろ、真っ暗な海岸に光が差し込んでいるのが見えました。
ディレクターはこう語ります。「水面にライトを照らして網を持って歩いている男性がいます。何か取っているのでしょうか。網の中には何かが入っているようです」と。
男性はヘッドライトを装着し、手には網のようなものを持って、水面を照らしながら歩いていました。
私たちは男性に密漁の行為をやめるよう伝えるために話を聞きました。
ディレクター：「何か取っていらっしゃいますか？」
男性：「カニです」
ディレクター：「国籍はどちらですか？」
男性：「中国です」
男性は在日中国人で、千葉県内に住んでいるとのことです。男性の網をのぞくと、そこには大量のワタリガニが入っていました。
「ハマグリはダメでもカニなら密漁にならない」と驚きの言い訳
男性は「20匹ぐらいです。自分で食べます」と言いました。
この海岸は本来、漁業権を持っている人しか入れない場所です。さらに、中国語でもしっかりと「許可なく海に入ってはいけない」という警告が掲示されています。
私たちは男性に密漁行為をやめるよう伝えたところ、驚きの言い訳が帰ってきました。
男性：「でも、ハマグリだけがダメだと聞いたことがあります。カニだと聞いたことはありません。ハマグリはよく聞くんですが」
しかし、「ハマグリはダメでもカニなら密漁にならない」というのは、当然のことながら誤りです。
この密漁行為がなくなるよう、関係各所が迅速に対策を講じてほしいと願っています。
記事元リンク：日本ニュース24時間
