【独自解説】「辞めたほうがいいということ?」対立する日大・林理事長と澤田副学長のやりとり判明…3年連続“補助金ゼロ” 立て直しに必要なこととは?専門家が解説

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日本大学での「私学助成金」の3年連続全額不交付は異例の事態となりました。この問題に関連し、林真理子理事長と澤田康広副学長の間での辞任要求とそのやりとりが明らかになりました。今回は、このやりとりや日大の立て直しに必要なことについて、弁護士の野村修也氏と大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が解説します。

澤田副理事長が会議から閉め出し…“林理事長の暴走”か?

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林理事長は、9月4日に澤田副学長に対して警察に聴取されると私学助成金が交付されない可能性が高いとして、辞任を要求しました。しかし、澤田副学長は辞任する相当な理由がないと反論しました。さらに、8月23日から9月4日までの期間、澤田副学長は理事会などの会議から締め出されていたとのことです。日大は自らの進退について澤田副学長自身で判断するよう促したとしていますが、林理事長はこの件に関して回答していません。

Q.理事会などを澤田副学長が閉め出されることは、あって良いのですか?
(大学ジャーナリスト・石渡嶺司氏)
「これは、よろしくないです。辞任を促す話をするというのは、問題ありません。但し、澤田副学長が逮捕や起訴されたわけでもない時点で、会議を閉め出してしまうのは、明らかに大学の『ガバナンス欠如』と判断されてしまいます。会議を閉め出すということであれば、それより前に臨時の理事会を開いて解任を決議しないといけませんが、それをせずに閉め出したというのは、林理事長の暴走だったと言わざるを得ません」

問題視される“空白の12日間”

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2023年7月6日、日大のアメフト部の寮で植物片が発見されました。この件に関連し、澤田副学長らが植物片の持ち物検査を行い、回収されたものを日大本部で澤田副学長が保管していました。林理事長も7月13日にこの植物片についての報告を受けていましたが、警察に連絡したのは7月18日であり、その間の12日間が指摘されています。澤田副学長は8月の会見で、「(大麻なら)学生にきちんと反省をさせて、自首をさせたいというふうに考えていましたが、その日には、まだ自首できる状況ではないという判断に至りました」と説明していました。

このように、日本大学の林真理子理事長と澤田康広副学長のやりとりやアメフト部の問題に関して、専門家の解説が行われました。日大の立て直しにはどのような取り組みが必要なのか、今後の展開に注目が集まります。

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