道頓堀ラーメン店のシンボル 龍の「尾」撤去命じる判決 大阪地裁

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大阪地裁は、道頓堀の有名なラーメン店のシンボルである立体龍の「尾」の撤去を命じる判決を下しました。この判決により、新たな視点からラーメン店のシンボルの重要性が再認識されました。

背景と問題点

この事件の舞台は、金龍ラーメンというラーメン店です。金龍ラーメンの看板である立体龍は、道頓堀で目を引く存在です。しかし、その立体龍の「尾」や店舗の一部が隣接する土地にはみ出しているとして、土地の所有者である不動産会社は撤去を求めました。

【写真】大阪地裁が撤去を命じた龍の「尾」=2023年10月26日午後6時31分、大阪市中央区道頓堀1丁目

判決によれば、この看板は1992年ごろに設置されました。不動産会社は2013年9月ごろまでに、ラーメン店に隣接する土地を取得していました。

問題となったのは、土地にはみ出していた店舗の一部です。不動産会社は撤去を求めましたが、金龍側は「長年店舗として占有していた」と反論しました。

判決と撤去命令

大阪地裁は、土地を10年占有すると自分の所有になる民法の「時効取得」を理由に、土地の所有を金龍に認めました。しかし、店舗の一部の上階部分から張り出した「尾」やひさしは、「不動産会社の土地所有権を侵害している」と判断し、撤去を命じました。

この判決に対し、金龍側は「密集エリアでの境界や道路の使用方法について、裁判所から一定の判断が示されたことを評価している」とコメントしています。

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この判決により、ラーメン店のシンボルに対する所有権や立地条件についての考え方が示されました。道頓堀の景観やラーメン店のシンボルの重要性を考える上で、今回の判決は注目されるべきものです。

記事の出典元リンク: 日本ニュース24時間