麻生副総裁、「JAUKUS」を提唱…露中北に近い日本は「世界中でこれだけ危険な地域はない」

自民党の麻生副総裁が、中国に対抗するための新たな同盟相手として、日本を米英豪の安全保障協力枠組み「AUKUS(オーカス)」に加える「JAUKUS(ジョーカス)」の創設を提唱しました。麻生氏は、日本の周辺に位置するロシアや中国、北朝鮮などの安全保障上のリスクを強調し、「世界中でこれだけ危険で予測不可能な地域はほとんどない」と述べました。

麻生副総裁の提案

麻生副総裁は、講演で中国の長期的な目標は海軍力で第2列島線を支配することだと分析しました。その試みを防げなければ、米海軍の活動が抑え込まれるとの危機感を示し、日豪と米国がさらに協力を発展させるべきだと主張しました。また、日本と豪州は太平洋で同じ縦のラインに位置し、民主主義を基本理念としていることから同盟関係を構築できると指摘しました。麻生氏は、「インド太平洋での米国の抑止力は2倍にも3倍にも、4倍にだって増幅する」と呼びかけました。

日豪の安保協力

日豪は覇権主義的な行動を強める中国を抑止するために安保協力を深めています。昨年10月には、「安全保障協力に関する日豪共同宣言」に署名し、「準同盟国」としての連携を確認しました。日米豪とインドによる「Quad(クアッド)」の取り組みも活発です。

麻生副総裁は、オーストラリアを訪問中に行った講演で提案を行いました。自民党の一員として、今後の日本の安全保障政策において重要な役割を果たしている麻生氏の提案に注目が集まっています。

(記事のソース:[ニュース24時間](https://jp24h.com))