阪神とオリックスの優勝パレード、教職員労組がクラファン「周知」に反発…大阪府文書は「寄付要請のよう」

大阪府が教職員への周知を求める文書を府立学校長宛てに出したことに教職員の労働組合が反発しています。教職員労組は「寄付するよう促す内容とも取れる」と文書を撤回するよう府教育委員会に申し入れました。

こんにちは、日本ニュース24時間です!プロ野球の阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードが23日に行われますが、その運営費を賄うためのクラウドファンディング(CF)について、大阪府が教職員に周知するよう要請したところ、教職員の労働組合から反発が起きています。教職員労組は文書を撤回するよう府教育委員会に申し入れました。

府立学校長に周知要請の文書

大阪府と兵庫県を含む実行委員会は、優勝パレードの警備などにかかる運営費5億円を個人の寄付や企業の協賛金で賄うことを決めています。しかし、CFが開始された10月18日以降、現時点で目標額の2割にも満たない8000万円余りしか集まっていません。

同府は10月7日、府立学校長と准校長に対してCFの周知を求める文書を府教委を介して教職員向けポータルサイトに掲示しました。文書には「寄付額3000円以上」「申し込みは勤務時間外に行ってください」といった呼びかけが含まれています。

教職員労働組合の反発

これに対して、大阪教職員組合など3団体は14日に府教委に文書の撤回を求める要請書を提出しました。同組合の米山幸治書記長は「公務連絡として不適切」と主張し、「寄付を求められているように取れる」と訴えました。また、府職員にも同様の文書が出されているといいます。

一方、吉村洋文知事は「寄付を要求しているわけではない」として問題はないとの考えを示しています。また、パレードに関しては大阪府と大阪市が職員からボランティアを募集していることも労組が問題視していますが、府と市によると計2500人集まったといいます。

まとめ

大阪府が教職員に優勝パレードのクラウドファンディングについて周知するよう求めたところ、教職員労組からの反発が起きました。労組は文書を撤回するよう府教育委員会に要請しましたが、府は問題はないとの立場を示しています。パレードに関しては府と市が寄付やボランティアの協力を呼びかけており、これにも労組が懸念を示しています。

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日本ニュース24時間