愛知・岐阜にある初見殺しの「奇道」 周りの道の変化に翻弄されて交差点から切り離された道

Aichi-Gifu Intersection
画像:CBCテレビ『道との遭遇』

交通事情は日々変化しています。道路工事や新しい交差点の建設により、私たちの通勤やドライブのルートも変わっていきます。でも、ご紹介する今回の話は、ちょっと変わり者の道路です。岐阜・愛知にある「奇道(きどう)」とは一体どのような道なのでしょうか?それでは詳しく見ていきましょう。

2車線道路が突然進入禁止に 行き先がなくなる奇道

奇道1
画像:CBCテレビ『道との遭遇』

岐阜市のJR岐阜駅南東に位置する「祈年町(きねんちょう)4」の交差点から西へ進むと、名鉄線の線路とぶつかる手前で2車線ある道路が突然”進入禁止”になります。

普通ならば進入禁止の近くには迂回する道が用意されていますが、この奇道では行き先がなく、引き返すしかありません。ちょっと先にある「この先50m進入禁止」という看板がある場所で右折しないと、もう手遅れです。

地元の方々によると、この奇妙な道では立ち往生したり、逆走したりする車が後を絶たず、警察が出動することもあるそうです。しかし、令和18年度に計画されている「栄町蔵前線の高架化」が完成すれば、この奇道は線路の下を通り、先にある道とつながる予定です。

交差点の手前で行き止まりになる奇道

奇道2
画像:CBCテレビ『道との遭遇』

愛知県蒲郡市にある「平田町」交差点近くには、交差点とつながらず行き止まりになっている道が存在します。

この道は古くからあったのですが、新しい道が建設されて交差点になり、さらに別の道が合流して変則的な4差路になったそうです。そして、更に新しい道が開通して交差点はさらに変貌していきました。

蒲郡市によると、交通の混乱を避けるため、古くからあった道は交差点から切り離され、通行止めになったとのことです。しかし、この道は沿道に駐車場や家屋があるため、生活道路として保護されているのではないかと、道マニアたちは考えています。

道の真ん中に巨大な石柱がそびえ立つ奇道

奇道3
画像:CBCテレビ『道との遭遇』

蒲郡市清田町(せいだちょう)の山間部を走る市道には、道の真ん中に巨大な石柱があります。

その石柱は平安時代・長保2年(1000年)に創建された「石山神社」のもので、道路は石柱によって閉ざされ、一番狭い場所で幅員2.2メートルになります。

地元の方々によると、かつて神社の敷地は石柱付近まで広がっており、手前には細い道が走っていたそうです。ところが、神社や山への訪問者が増えたため、道路を拡張する必要があり、結果として石柱だけが取り残されたのではないかと考えられています。

ここで紹介した3つの奇道は、周囲の変化によって一瞬で交差点から切り離されたり、行き止まりになったりしています。これらの道の変遷は、通行ルートの予測不可能性を象徴しています。交通事情は常に変化しているため、運転する際には常に注意が必要ですね。

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ソースリンク: https://news.yahoo.co.jp/articles/f0220a270c81d63c2b5411ed7f56667e447e971a