静岡・園児バス熱中症死「約束果たして」 遺族、廃園求め署名活動

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静岡県牧之原市の「川崎幼稚園」で、2022年9月、園児が送迎バスに取り残されて熱中症で亡くなるという悲劇が起きました。この事件をきっかけに、亡くなった園児の河本千奈ちゃんの遺族は、園の廃園や運営法人の交代を求めて署名活動を行っています。遺族と園の運営法人の間で「廃園する」という約束がされたにも関わらず、新たな園児の入学が続いているため、遺族は約束を破られたと感じています。

千奈ちゃんの父は、今年の9月下旬から署名活動を開始しました。彼は「園としての道義的責任を果たすべきだし、廃園の約束を守るべきだ」と述べています。その結果、ネット上で6000人以上の署名が集まりました。父は、園が運営を続けることが、保育業界全体の質の低下に繋がる可能性があると語っています。

園は地域の子供たちにとって重要な存在であり、そのため市に対しても、廃園によって他の園に通えなくなった子供たちを受け入れてもらうよう強く求めています。

一方、園の運営法人である榛原学園の増田多朗理事長は、9月上旬に報道陣の前で、「入園希望者がいる限りは続ける」と釈明しました。しかしこの発言に対し、父は「一人の幼い命が奪われているのに、すぐに辞めて新しい運営法人に変わるべきだ」と述べています。

この事件は地域のみならず全国的な注目を集めており、遺族の署名活動もその一環です。遺族は、園児の命を守り、同様の悲劇が二度と起こらないようにするために、廃園と新たな運営法人の交代を求めています。

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