再逮捕のタリウム殺人被告、コロナ助成金詐欺の疑いも浮上

宮本一希被告

京都市で発生したタリウム殺人・殺人未遂事件で起訴された宮本一希被告(38)に対し、大阪府警が詐欺容疑などで再逮捕したと発表しました。新たな疑惑は、コロナ対策の国の助成金約1億1000万円を詐取したもので、叔母からは助成金の虚偽申請を疑われていたとのことです。叔母はその後、意識不明の重体となってしまいました。宮本被告は当時、収入が激減していたため、府警は詳細を調査中です。

虚偽申請によるコロナ助成金詐欺の疑い

宮本被告は2020年7月から2022年2月まで、親族が代表取締役を務めるイベント企画会社が従業員54人に対して虚偽の休業手当支給を行ったとして、計14回にわたり京都労働局に虚偽の書類を提出し、緊急雇用安定助成金約1億1150万円をだまし取った疑いが浮上しました。宮本被告は親族の代理人を装い、書類を偽造していたとされています。また、助成金はクレジットカードの支払いなどに充てられた可能性もあると推測されています。

叔母との関係にも注目が集まる

宮本被告は以前、この会社の取締役を務めていましたが、多額の使途不明な出金があり、叔母であり会社の創設者である紫(ゆかり)さん(61)から解任されていました。宮本被告のスマートフォンには、2020年4月に紫さんによるコロナ助成金の虚偽申請を叱責されたという謝罪のやり取りが残されていたとのことです。

経済的困窮と事件の関連性

宮本被告は当時、別のイベント企画会社を経営し、舞妓ビジネスを展開していましたが、コロナ禍により収入が激減していました。これが経済的困窮から事件に至る一因となった可能性が考えられます。

事件の裏に潜む金銭目的

紫さんは同年7月、重い脳炎により意識不明の重体と診断されました。宮本被告は紫さんにタリウムを摂取させ、意識不明の重体に陥らせたとされ、殺人未遂罪で追起訴されています。府警は、金銭目的で紫さんを狙った可能性があるとみて調査を進めています。

経歴にも疑惑が浮上

2020年10月、宮本被告は不動産会社の社長に就任しました。法務局には、宮本被告が株主総会で紫さんの同意を得て社長に選任されたとの書類が提出されています。しかし捜査の結果、紫さんは重体となる前に「(宮本被告は)頼りないので、他の親族に継がせるか、廃業しようと考えている」と周囲に話していたことが判明しました。

これらの事実から、宮本一希被告の贈収賄と事件の関連性が浮上しています。

引用元:Yahooニュース

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